シネセゾン渋谷が閉館!25年の歴史に幕!
テアトルシネマグループ直営の映画館シネセゾン渋谷が、今年2月27日に閉館することが発表された。1985年11月のオープン以来、さまざまなジャンルの作品を上映し、個性的なレイトショー企画やイベント上映を行っていただけに、惜しまれる閉館だ。
現在、シネセゾン渋谷にて大ヒット公開中! 映画『キック・アス』場面写真
同社は本日1月6日に、オフィシャルサイト上でシネセゾン渋谷を閉館することを発表。恵比寿ガーデンシネマが今月29日より休館することが決定しており、また一つ、個性的なミニシアター系映画館が姿を消すこととなった。昨年にはシネセゾンと同じ渋谷にあったシネマ・アンジェリカ、渋谷シアターTSUTAYAもそれぞれ休館、閉館している。
閉館を発表した同社は、シネセゾン渋谷で上映していたような路線の作品を今後はヒューマントラストシネマ渋谷のラインアップに統合していく意向を示している。また、2月5日から2月27日まで、クロージング企画も予定。詳細は決定次第、オフィシャルサイト上で発表される。
同館は現在、コミックオタクの平凡な高校生がヒーローに変身する映画『キック・アス』と、数多くのアーティストたちを誕生させ、今や伝説となったライブハウス「照和」を追ったドキュメンタリー映画『照和 My Little Town / KAI BAND』を上映しており、クロージング作品は1月22日公開の映画『デュー・デート ~出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断~』となる。同作はヒット映画『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』のスタッフとキャストによる映画で、同館らしい最後の作品といえるかもしれない。
オープニング作品となったフェデリコ・フェリーニ監督の映画『そして船は行く』から始まった同館は、昨年11月に開館25年を迎えたばかり。早過ぎる閉館を惜しむファンも多いに違いない。