原田芳雄が企画!大楠道代、岸部一徳、松たか子、佐藤浩市と豪華共演!日本一美しい村を映画に!!
原田芳雄、大楠道代、岸部一徳、松たか子、佐藤浩市の豪華共演で、日本で最も美しい村といわれる大鹿村を舞台とした映画『大鹿村騒動記』が製作されることが発表された。メガホンを取るのは、映画『座頭市 THE LAST』『行きずりの街』『亡国のイージス』の阪本順治監督。「いつかは原田の主演作を」と願っていたという阪本監督が、テレビドラマ「おシャシャのシャン!」の撮影で同地に魅せられた原田の企画を映画化。原田・阪本のタッグに豪華俳優陣も賛同し、原田も「すごいメンバー」と称するキャスティングが実現した。
大鹿村は、景観の美しさと300年もの長きにわたって続く村民による歌舞伎の上演で知られる長野県の奥深い山村。「大鹿歌舞伎」の舞台裏のドラマを描いたテレビドラマ「おシャシャのシャン!」に出演した原田が、新たに「大鹿歌舞伎」を題材とした映画の企画を立ち上げた。原田の企画を基に、かねてから原田の主演作を撮りたいと考えていた阪本監督が自ら脚本を執筆。キャストについても、原田が「まったくこちらも寝耳に水」「すごいメンバー」と語る大楠道代、岸部一徳、松たか子、佐藤浩市といった豪華キャストたちがみるみるうちに決定。大鹿村に結集し、物語に彩りを添えた。
撮影は、全編を2週間で撮り切らねばならない過酷なスケジュールだったというが、本編クライマックスの大鹿歌舞伎を再現する場面では、地元のみならず日本各地から850名に及ぶエキストラが参加。1カット1カットにOKが出るたび拍手が巻き起こる熱い現場になったそうだ。現地の手厚い協力体制や好天などにも恵まれて、11月4日にクランクインした本作は、スケジュール通り、18日の深夜にクランクアップ。この過酷なスケジュールを乗り越えることに当初は不安もあったという原田だが、「這いつくばってもやる」という高い意識の下、全シーンの9割に及ぶ自身の出演パートを演じ切り、「クランクアップしたときにはもうガックリ来ましたけどね」と全て出しきった撮影を振り返った。
『大鹿村騒動記』は、「大鹿歌舞伎」で有名な大鹿村でレストランを営む風祭善(原田芳雄)の元に、記憶障害に悩まされる元妻の風祭貴子(大楠道代)が、18年前に駆け落ちした能村治(岸部一徳)と共にやってくるところから始まる。治を殴りつけるが気の晴れない善だが、二人を店に住まわせ、奇妙な共同生活をスタートさせる。そして、18年前に演じていた役柄のセリフだけはしっかりと記憶している貴子と、善をはじめとする村民たちが力を合わせた演目の幕が開ける。原田が「阪本と20年かかって取り組めた作品だからね。いろいろやってきた中で将来振り返ってみたとき、この映画が自分にとって節目になっている可能性はある」と語った本作。原田芳雄の映画人生の節目となりうるヒューマンドラマ。原田が自ら「(初めて観たときの)衝撃がすさまじかった」と語った「大鹿歌舞伎」の魅力を、映画の観客へ届けてくれることだろう。
映画『大鹿村騒動記』は7月16日より全国公開