『ALWAYS 三丁目の夕日』続編が3Dで製作決定!舞台は前作から5年後の東京オリンピック!
2005年11月に公開された1作目で日本映画賞を総なめにし、2007年に公開された2作目では前作を上回る興行収入45億円超えを記録した映画『ALWAYS 三丁目の夕日』の続編が、3Dで製作されることが発表された。3作目のタイトルは、『ALWAYS 三丁目の夕日’64』。東京オリンピックが開催された1964年を舞台に、前作から引き続き、山崎貴監督がメガホンを取り、吉岡秀隆、堤真一、小雪、堀北真希、もたいまさこ、三浦友和、薬師丸ひろ子ら豪華キャストが、『ALWAYS 続・三丁目の夕日』から5年後の世界に集結する。
東京タワーが完成する前の昭和33年(1958年)を舞台とした1作目、東京タワーが完成した昭和33年から昭和34年(1959年)にかけてを描いた2作目に引き続き、今度は東京オリンピックが開催された昭和39年(1964年)を舞台に、3作目が製作される。東京オリンピックの開会式が開催された1964年10月10日、戦闘機ブルーインパルスが空に五輪マークを描いたとき、驚いてベランダに飛び出したことを明かしたエグゼクティブプロデューサーの阿部秀司は、「戦後の貧しさを吹き飛ばした出来事だった。その感動を伝えたい」と本作の製作意図を明かした。3作目では、原作の西岸良平のコミック「三丁目の夕日」には描かれていない時代を描くことになるが、その製作に西岸も快諾。脚本に関して、さまざまなアイデアも提供してくれたそうだ。
前作まではVFXで再現された昭和の街並みが話題を呼んでいた本作だが、今回は3Dでの製作が発表された。これには異論の声も上がりそうだが、本作の舞台と同じ1964年生まれの山崎監督は、1作目から思い続けている「劇場をタイムマシンにしたい」という思いから3Dで製作する決意に至ったと語る。本作では、映画『アリス・イン・ワンダーランド』『THE LAST MESSAGE 海猿』のような2Dで撮影したものを3Dに変換するのではなく、3D用のカメラで撮影する「リアル3D方式」を採用。映画『アバター』に代表されるような奥行きのある3D映像で、観客を1964年にいざなうという。
前作に引き続き、小説家の茶川竜之介を演じる吉岡は、「東京オリンピックに沸いた64年の三丁目に行けること、うれしくも身の引き締まる思いです。昭和39年の夕日を皆様と一緒に気持ち良く見れますよう、この時代に生きた人たちのように一生懸命頑張ります」とコメント。すでに1月12日にクランクインしている本作だが、キャストたちはひさしぶりに故郷に帰ってきたように、撮影を楽しんでいるという。茶川との進展も気になるヒロミを演じる小雪は、「あの、ALWAYSがまた、皆さんの心に帰ってきます。今回も、三丁目で繰り広げられる様々な人間模様を、スタッフ一同、丁寧に描いていきたいと思っています」と映画の完成に向けての決意を語った。
そのほか、有限会社鈴木オート社長役・堤真一は「鈴木オートは永久に不滅です」とさらなる続編も期待させるコメント(?)、その妻・トモエを演じる薬師丸は、「ひさしぶりに会った我が息子一平は何と高校生に」と前作からの時代の経過を感じさせ、「鈴木オートは1964年も笑いに溢れパワー全開です」と気合いの宣言。こちらも成長が楽しみな鈴木オートに務める星野六子を演じる堀北は、「4年ぶりに六ちゃんを演じるのと、今回は今までにない六子の一面も出てくるので、少し緊張もしています。三丁目の温かい人たちの中で成長した六ちゃんを皆さんに見ていただけるよう、頑張りたいと思います」とアピールした。
『ALWAYS 続・三丁目の夕日』から5年、吉岡演じる茶川と小雪演じるヒロミの進展はどうなっているのか、子どもたちはどのように成長しているのか、そのストーリーにも注目が集まる本作。今回公開された夕日町三丁目のセットでは、道路の一部コンクリート化され、「茶川商店」に2階が増築されているなど、5年間の変化が見て取れた。3D化され、観客たちをタイムマシンで1964年の世界に連れて行ってくれるというその世界観にも期待したい。
映画『ALWAYS 三丁目の夕日’64』は2012年公開予定