『告白』、惜しくもアカデミー賞外国語映画賞ノミネートを逃す!
第83回アカデミー賞
25日(現地時間)、アカデミー本部サミュエル・ゴールドウイン劇場にて、第83回アカデミー賞ノミネート作品が発表され、日本代表の映画『告白』は、惜しくも外国語映画賞ノミネートを逃した。映画『下妻物語』『嫌われ松子の一生』『パコと魔法の絵本』の中島哲也監督がメガホンを取り、2009年の本屋大賞に輝いた湊かなえの同名ベストセラーを、松たか子主演で映画化した本作。各国からノミネートされた66作品から最終選考の9作品に選ばれる快挙を成し遂げるも、ノミネートは果たせなかった。
『告白』は、教え子にまな娘を殺された中学校教師の復讐(ふくしゅう)をじわじわと日本人ならではの執念深さで描く、独特の映像描写と緊迫感が魅力のサスペンス。滝田洋二郎監督の映画『おくりびと』は、いわゆる「外国人が好む日本映画」であったことも、第81回アカデミー賞外国語映画賞受賞につながったと考えられているが、日本人にとっても斬新な魅力のあった『告白』は、惜しくもノミネートに残ることはできなかった。しかし、昨年6月に開催されたニューヨーク・アジアン・フィルム・フェスティバルのプレス用試写会で上映され、アメリカでの評価の高さは実証済み。来年、再び日本中を熱狂させてくれる映画が登場してくれることを期待したい。
アカデミー賞授賞式は現地時間2月27日にコダック・シアターで開催される予定。日本ではWOWOWにて、2月28日午前9時30分より放映する。