石田ゆり子、「誰かいい人を見つけて下さいよ」という三浦友和のツッコミに苦笑い!
「夫婦の日」である2日、壮絶な実話を基に夫婦愛を描いた映画『死にゆく妻との旅路』の特別試写会がよみうりホールにて行われ、劇中で夫婦を演じた三浦友和と石田ゆり子、そして塙幸成監督が登壇した。
本作は、末期がんの妻をワゴン車に乗せて9か月も日本各地をさまよい、保護責任者遺棄致死の容疑で逮捕された男性が、事件の裏側をつづった手記を映画化した作品。絶望的な状況の中、固いきずなで結ばれ寄り添う夫婦の姿を描いたヒューマンドラマだ。無精ひげを生やして役作りに挑んだ三浦は「途中までは淡々と進む物語ですが、実際にあった話なので、観終わった後、重くて迫るものを抱えるはず。観る方それぞれがいろいろなことを受け止める、テーマのない作品です」とコメント。一方、11歳年下の妻役で、体重を落とすなどして撮影に挑んだ石田は「人生経験や年齢によって、様々な感想を抱く作品だと思います」と本作について語った。
三浦が石田のことを笑いながら「すてきな奥さんでした。透明感がありますね」と称したかと思えば、石田も「三浦さんは、わたしが子どものときから光り輝くスター。どんなお芝居をしても、受け止めてくれた。こんな方がだんなさんだったら、と思いました!」とコメントするなど、お互いをベタ褒め。だがその後、石田は「わたしは結婚していないので、(映画のように)自分が弱ってきたとき、誰かがそばにいてくれたら……と、現実的に考えました」と本音をポロリ。そこを、すかさず長年にわたって円満な家庭を築いている三浦が「誰かいい人を見つけて下さいよ!」と突っ込むと、石田は思わず苦笑い。会場は笑いに包まれた。
映画『死にゆく妻との旅路』は、工場経営が傾き、多額の借金を背負いながらも必死に職探しをする夫と末期がんの妻が死を見つめながら272日間、およそ6,000キロにわたって続けた旅を描いたロードムービー。1999年に起きた保護責任者遺棄致死事件の当事者である清水久典さんの手記「死にゆく妻との旅路」を原作にしている。
映画『死にゆく妻との旅路』は2月19日より石川・富山で先行上映、2月26日よりヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国公開