ADVERTISEMENT

禁固6年と20年間の映画製作の禁止は虐待行為!イランのパナヒ監督を救え!国際映画祭がイラン政府に対して非難の声

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
来場者にパナヒ監督とラスロフ監督の名前が入ったボードを掲げたてもらい、2月6日の閉幕まで1,000人突破を目標としている
来場者にパナヒ監督とラスロフ監督の名前が入ったボードを掲げたてもらい、2月6日の閉幕まで1,000人突破を目標としている - Photo:Harumi Nakayama

 オランダで開催中の第40回ロッテルダム国際映画祭で、昨年末、反体制的な活動をしていたとして禁固6年と20年間の映画製作の禁止という厳しい判決をイラン革命裁判所から下されたイランのジャファール・パナヒ監督とモハマド・ラスロフ監督と共闘すべく、抗議活動を映画祭会場で行っている。

 「Action!」と題した活動は、来場者にパナヒ監督とラスロフ監督の名前が入ったボードを掲げたてもらい、米国などで逮捕された時に撮るマグショットのポートレートを集めるというもの。現在、イランで刑に服しているパナヒ監督たちに向けて私たちも同じ心の痛みを感じているというメッセージだ。同映画祭では判決直後に、20年も仕事を奪うというこは映像作家に対してはもちろん人道的にも虐待行為にあたると抗議声明文を発表していた。その怒りを実際に行動に起こしたもので、一般市民も数多く訪れる映画館などで写真撮影を行うことで広く関心を高めようという狙いもある。

 1月26日の開催から約10日間で約850人が賛同して写真撮影に応じ、2月6日の閉幕まで1,000人突破を目標としている。いずれこの写真を、イラン政府に送ることも考えているという。

 また映画祭では4日にパナヒ監督の『白い風船』、5日にはラスロフ監督の『ザ・ホワイト・メドー』の無料上映も行った。
 パナヒ監督らの判決を巡っては、フランスのカンヌ国際映画祭やスペインのサンセバスチャン国際映画祭などが続々とイラン政府に対して非難の声を挙げており、世界的な動きとなっている。(取材・文:中山治美)

ADVERTISEMENT
  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
ADVERTISEMENT