ジョニー・デップがリスペクトのあまりタトゥーまで入れた伝説のジャーナリストがドキュメンタリーに!
ジョニー・デップがリスペクトと愛を込めて、トレードマークのタトゥーを入れてしまったほどの伝説的なジャーナリスト、ハンター・S・トンプソンの破天荒な生きざまを追ったドキュメンタリー映画『GONZO~ならず者ジャーナリスト、ハンター・S・トンプソンのすべて~』が全米公開から2年以上の時を経て、いよいよ日本で公開されることになった。
トンプソンが1970年に保安官に立候補した際に、選挙用ポスターに描いてから使用されるようになった、親指が2本ある拳と剣の組み合わせが印象的なシンボルマークを、ジョニーは左足に刻んでいる。体に刻まれた無数にあるタトゥーはファッションではなく、「人生における大切なものや時間を記す日記みたいなものなんだ」と語り、シンボルマークの持ち主であるトンプソンと、ジョニーのきずなの深さを連想させる。
強烈な個性を持つ2人の間には数々の逸話があり、トンプソン原作の映画『ラスベガスをやっつけろ』の主役を演じることになったジョニーは、役づくりのためにトンプソンの自宅に3か月間寝泊りし、当時のトンプソンの髪形をまねて丸刈りにまでしてしまった。2005年に銃自殺したトンプソンの葬儀では、故人の希望であった遺灰の大砲発射をしたのだが、生前ジョニーが点火をすることを、特に念押していたという。
ジョニーがほれた男、トンプソンを間近に感じることができる本作は、ジャーナリストを志す人にも一見の価値あり。独自の手法で、従来のジャーナリズムを根底から覆し、時代の寵児(ちょうじ)となったトンプソンの熱い人生はジョニーのみならず、多くの人を引きつけるものがあるはず。
映画『GONZO~ならず者ジャーナリスト、ハンター・S・トンプソンのすべて~』場面写真
映画『GONZO~ならず者ジャーナリスト、ハンター・S・トンプソンのすべて~』は2011年2月19日よりシアターN渋谷 ほか公開