アカデミー賞の最も華麗なパーティーを先取り!ガバナーズ・ボールのお披露目会へ潜入
第83回アカデミー賞
毎年、オスカー授賞式と並んで話題になる、授賞式後恒例のパーティー、ガバナーズ・ボール。その本番に先駆け、報道陣のためのお披露目会が開催された。
授賞式が終了した後に、ハリウッドで大小さまざまな形で行われるオスカーナイト・パーティーの中でも、最も権威があるとされるこのパーティーの演出を務めるのは、イベント・プロデューサーのシェリル・チェケットさんが率いるセコイア・プロダクションのチーム。セコイア・プロダクションは、なんと今年で連続22年にわたりガバナーズ・ボールの指揮をとっている。シェリルさんたちのチームは、エミー賞などのアフター・パーティーのプロデュースを担当していることでも知られている、パーティー演出のエキスパートたちだ。
今年のパーティー会場の装いは、エキゾチックな植物や花をふんだんにあしらったカラフルだが同時に大変品の良いデコレーションが基本。トレードマークとなっている、会場中央吊られた巨大なシャンデリアには高級クリスタル・ブランドのスワロフスキー社のクリスタルが1万個もあしらわれており、数分後ごとにブルーやゴールドへと色を変えていくその様はまさにゴージャスの一言だ。
一般には余り知られていないことだが、アカデミー授賞式の会場内は飲食が禁止されているため、ほとんどの出席者は式中は飲み食いできない。よって、すっかり喉も渇き、お腹をすかせたセレブたちにとって、ガバナーズ・ボールのご馳走はお楽しみの的。メニューは、アカデミー賞公式シェフともいわれる、ウルフギャング・パック氏と彼のチームが担当する。
お披露目会では、当然その注目のメニューも紹介。南国の植物を使用した生け花が飾られた大きな長テーブルには恒例、オスカー像の形をしたフラット・ブレッドの上にスモークサーモンとキャビアがのせられたオードブル(250キロ近いスモークサーモンが、このパーティーのために仕入れられている!)。そして巨大なロブスターとカラマリ(イカの料理)を乗せた大きなプレートがひときわ目をひく。そのほかにも、神戸牛をはさんだハンバーガーやお寿司などを一口サイズにまとめた料理や、色とりどりのデザートが、綺麗に飾られている。授賞式当日は、同様のメニューがさらに大きなテーブルにずらりと並べられ、アカデミー賞授賞者たちなどはもちろん、多くのスターたちをゲストとして出迎えることになっている。
ガバナーズ・ボールとまではいかなくとも、自宅でオスカー・パーティーを開きたい映画ファンのためにアカデミーは授賞式サイトでオスカー・パーティー・キットなる特別サイトを運営している。アカデミー賞へシャンパンを提供しているモエ・エ・シャンドン社の教える独自のカクテルの作り方など、自宅でも挑戦できるパーティー用のレシピを多数用意して映画ファンに授賞式のテレビ放映を満喫してもらおうというわけだ。
授賞式をただテレビで見るだけではなく、今年は仲間を集め、アカデミー賞をイメージした食事と共に誰がオスカーを獲得するか予想しながらショーを楽しむのも、また一興では。
アカデミー賞授賞式は、現地時間2月27日にコダック・シアターで開催。日本ではWOWOWにて2月28日午前9時30分より生放送される
(文・取材: アケミ・トスト/Akemi Tosto)