青森から15時間かけて上京したブサカワ犬、わさお君!! 世界遺産活動ワンバサダーに任命だワン!!
13日、銀座の丸の内TOEI1で映画『わさお』完成披露試写会が行われ、薬師丸ひろ子、伊澤柾樹、吉永淳、大沢樹生、鈴木砂羽、錦織良成監督が登壇した。
ブログがきっかけで人気に火が付いたブサカワ犬・わさおは、推定4歳の秋田犬。毛がわさわさとして、つぶらな瞳。タラの干物とハム、そして飼い主のお母さんが大好きだという愛嬌あるオス犬である。一般の観客へのお披露目の日を迎えた薬師丸は「昨年の10月、私が思うに青森の一番いい季節に撮影を行いました。わさおも頑張って、この映画をやってくれたのを心から感謝しています」とわさおに感謝。というのも、わさおは独特の風貌であるため、本作の撮影では代役を立てられなかったという背景もあり、なおかつ撮影当時の推定年齢は3歳であったため、集中力が続くのは2、3時間が精一杯。撮影にも非常に苦労したとのことだ。
そんなわさおが、この日のためにキャンピングカーの「わさお号」で青森から約15時間かけて上京。ステージ上に登場すると、会場からの「可愛い!」という歓声で迎えられた。錦織監督は「最初に(犬好きの)薬師丸さんにお会いしたときに、犬に対して、『何で出来ないんだ』と声で出してはいけないし、心でも思ってはいけないんだとアドバイスをいただきました。ですから3時間くらい待って撮っていました。でも最後はどんどんおりこうになってきて、お母さんやスタッフの気持ちを感じ取ってくれるようになりました。ブサカワと言うけど、けっこうかっこいいなと思いました」とわさおとの撮影を振り返った。
わさおがこの日やって来たのは、日本ユネスコ協会連盟 世界遺産活動を応援するために、世界遺産・白神山地のふもと(鯵ヶ沢)に住むわさおが「世界遺産活動 特別大使“犬”(ワンバサダー)」に任命されるため。大役を仰せつかったわさおに対して、「わさおが皆さんに癒しや、安らぎのようなものを与えて活躍できる陰にはお母さんの存在がどれだけ大きいか。お母さんも社会的に貢献していると思います」とわさおと一緒に登壇した飼い主の菊谷節子さんをねぎらう薬師丸だった。
本作は、東京から飼い主を捜して青森へたどり着いたわさおと、人には懐かず現れては消えるわさおを助けようとするセツ子との交流を感動的に描く。セツ子を演じる薬師丸ひろ子が22年ぶりに映画主題歌を歌うことも話題の一作だ。
映画『わさお』は3月5日より全国東映系にて公開