ヒトラーと並ぶ独裁者ムッソリーニを愛した女性の半生、世界の映画祭で絶賛の嵐!日本での公開ついに決定
ヒトラーと並ぶ独裁者と称され歴史に名を残したイタリアのベニート・ムッソリーニに全人生をささげて愛しぬいた実在の女性の半生を描いたイタリアの巨匠マルコ・ベロッキオ監督の『愛の勝利を ムッソリーニを愛した女』が日本で公開されることが決まった。本作は本国イタリアだけでなく世界中の映画祭で賞を受賞しその評判はほぼ伝説化していた作品だ。
昨年イタリア映画祭での限定上映でチケットが即日完売したのを皮切りに、評判は世界中に広がった。全米批評家協会賞では、イーダ役のジョヴァンナ・メッゾジョルノが主演女優賞受賞したほかカンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品、シカゴ国際映画祭 最優秀監督賞・主演女優賞・主演男優賞ほか4部門受賞など世界中の映画祭で高い評価を得ている。
本作は物語は若きムッソリーニと恋に落ちたイーダの半生を描く。全財産を投げ打ってまで彼の理想を実現させるために身も心もすべてを捧げる彼女はやがて彼の息子を産む。しかし、ムッソリーニはすでに家庭を持っていた。自分が彼の妻であり、息子がムッソリーニの長男であることをイーダは認めさせようとするが、ムッソリーニの支持率が急上昇する中、彼女は危険人物として排除されていくというあまりに切ない物語だ。
最愛の人から裏切られながらも人生を賭けて、信念を貫きとおすイーダの波乱に満ちた人生は、歴史の闇に葬られイタリアでも最近までその存在が知られていなかったがイーダは確かに実在した女性だった。
監督は、カンヌ・ベルリン・ヴェネチアの3大映画祭を始め数々の映画賞に輝き、いまだ語り継がれるデビュー作『ポケットの中の握り拳』以来現在までイタリア映画界を引率し続ける巨人、マルコ・ベロッキオ。『夜よ、こんにちは 』を含む傑作を次々と世に排出している。
『愛の勝利を ムッソリーニを愛した女』は5月28日より、東京・シネマート新宿、6月11日より、大阪・シネマート心斎橋 ほか全国順次公開