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ベルリン映画祭に日本の寿司名店の2代目登場!べらんめえ調の言葉に会場わく

第61回ベルリン国際映画祭

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小野禎一さんとデヴィッド・ゲルブ監督
小野禎一さんとデヴィッド・ゲルブ監督 - Photo:Yukari Yamaguchi

 第61回ベルリン国際映画祭に、ミシュラン三ツ星獲得など海外にもその名をとどろかす寿司の名店「すきやばし次郎」の2代目小野禎一さんが登場、べランメー調のあいさつでベルリンっ子を沸かせた。

 コンペティション部門が世界的な注目を集める本映画祭だが、ほかにもさまざまな面白い部門がある。その1つが食と環境がテーマのカリナリ・シネマ部門。「フードにチャンスを与えよう」を今回のモットーに食事スペースもある会場の一角で作品が上映されている。

 おいしそうな映画たちがそろう中にアメリカのデヴィッド・ゲルブ監督映画『ジロー・ドリームス・オブ・スシ(原題)/Jiro Dreams Of Sushi』がある。「すきやばし次郎」の創設者小野二郎さんを追ったドキュメンタリーだ。本作に父親とともに登場している2代目小野禎一さんが、日本から駆けつけ上映前に登壇した。ゲルブ監督と並んだ禎一さんは、ベルリンの印象を問われ「夜来たから、あんまり見てねーんだ」、ドイツ料理は試したかという質問には「そりゃ食べたよ。肉がうまかったな」と、寿司カウンターでの様子が浮かぶような威勢のいい調子で答えた。通訳者がドイツ語にする前から、ベルリンっ子の顔には笑みが広がり、べランメーは海を越えて通じたようだ。

 同部門には日本から栗村実監督映画『飯と乙女』なども選出されている。比較的小さめの上映会場でもあるため、どの作品も、なかなか入手が難しいホットチケットになっている。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)

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