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茶髪の沢尻エリカとエキゾチックな木村カエラが参加していた『リンダ リンダ リンダ』オーディション

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当時の思い出や、貴重なエピソードを語る山下敦弘監督
当時の思い出や、貴重なエピソードを語る山下敦弘監督

 23日、ミニシアターのシネセゾン渋谷クロージング特集上映で映画『リンダ リンダ リンダ』が上映され、監督の山下敦弘がトークショーに登場した。

山下敦弘監督作『マイ・バック・ページ』場面写真

 2月27日をもっての閉館が発表されたシネセゾン渋谷。1985年11月のオープン以来、エンターテインメント作品からアート作品まで世界各国の個性的な作品を上映し、約26年もの間に渡って数多くの映画ファンに愛されてきたミニシアターの雄である。閉館を前にして、同館では、過去の上映作品からヒット作31本をクロージング特別プログラムとして上映。映画『リンダ リンダ リンダ』は2005年7月23日から9月16日まで本劇場で上映された、ガールズ青春映画の金字塔だ。山下監督にとっても、同劇場は思い出深い存在のようで「リンダを上映してくれたということでよくこの劇場には来ていました。リンダは特別というか、映画館で観るにふさわしい映画だと思っているので、久々に大画面で観られるのはうれしいですね」と感慨深げにコメントした。

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 また、上映から5年の歳月が過ぎ、時の流れを感じている様子で「そういえば香椎(由宇)さんもお母さんですね……」と出演した香椎の話題に触れた山下監督。本作に登場する女子高生たちは、オーディションで決めたそうで、何とその中には木村カエラ沢尻エリカもいたのだという。監督は「すごく外人みたいな娘がいるなと思っていたんですが、後になってテレビなどで見かけるようになって。それが木村さんだったのだなと思いました。それと沢尻エリカさんはすごく怖かった。『パッチギ!』に出ていたのは知っていて、そのイメージで清楚な感じなのかなと思っていたら、すごい茶髪でビックリしました。10代でこのオーラかよと思いましたね。その二人のことは、強烈に覚えています」と当時を振り返った。

 さらに小出恵介松山ケンイチなど今や売れっ子になった俳優たちの出演も本作の見どころ。特に松山とは、山下監督4年ぶりの新作『マイ・バック・ページ』で久々のタッグを組んでいる。「彼はカッコいいんだけど、まあ強烈な青森弁で。そのギャップが素晴らしかったですね。リンダのときはゲスト的な出演だったんで、半日か1日くらいしか一緒にいられなかったんですが、今回は重要な役なのでいろいろと話が出来ました」と松山との再会をうれしそうに語る監督だった。若き奇才監督と才能あふれる若手俳優のコラボが楽しめる『マイ・バック・ページ』はいよいよ完成。今から公開が楽しみだ。

映画『マイ・バック・ページ』は5月28日より全国公開

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