東国原前知事、自虐ネタ連発でご機嫌!都知事選出馬の可能性については明言せず!
21日、映画『英国王のスピーチ』の試写会がシネマート六本木で行われ、ゲストとして登壇した前宮崎県知事・東国原英夫氏がトークショーを行い、うわさされている東京都知事選への出馬については「あらゆる可能性を排除しない」と明言を避けた。
本作の主人公は、吃音(きつおん)というコンプレックスを乗り越えて困難に立ち向かい、国民に愛される王となった英国王ジョージ6世。やはり困難を乗り越えて宮崎県知事に就任した東国原は、「40歳でとある不祥事を起こして、謹慎になって仕事を干された。われわれの仕事は保障がないので、現場に行かないと収入もゼロ。そのときは奥さんも子どももいて、一家の大黒柱として仕事ができないのは絶望的。それが困難でした」と知事に就任する前の生活を自虐的に振り返った。そんな状況で励みになったのは、幼いときから持ち続けていた夢だったそうで「わたしには小さいころからお笑い芸人と政治家になるという二つの夢があった。(不祥事を機に)お笑いは卒業してそこから政治家を目指した。夢が自分を救ってくれたと思っています」としみじみ語った。
また自身の持つコンプレックスについて聞かれると「おでこですかね。植えたりかぶったりしようとしたが、何をやってもダメでした」と今やすっかりトレードマーク? ともいえるおでこに言及。しかし「(北野)武さんには『まゆ毛を伸ばしてオールバックにすればいいんじゃないか』って言われました。なので諦めろということだと思い、自分が持っている情熱や生きざまで勝負しようと思いました」と語り、現在は気にもしていない様子。また意外にも人前でしゃべるのが苦手だと告白し、「県知事4年、芸人を20数年やってきましたが、いまだにかんでいる。僕は話がヘタですが、感情や気持ちや魂だけはお伝えしようと言う気持ちで話しています」と東国原流のスピーチ術を披露すると、会場からは感嘆の息が漏れていた。
イベント中は終始饒舌(じょうぜつ)だった東国原氏だが、終了後の囲み取材でうわさされている東京都知事選(3月24日告示、4月10日投開票)への出馬について聞かれると、「あらゆる可能性を排除しない。もう少し自分のために時間をいただきたい」と明言を避けた。
『英国王のスピーチ』は吃音(きつおん)に悩む英国王ジョージ6世が周囲の力を借りながら克服し、国民に愛される王になるまでを描く実話に基づく感動作。現在アカデミー賞最多12部門ノミネート中で、授賞の行方にも注目が集まっている。
映画『英国王のスピーチ』は2月26日よりTOHOシネマズシャンテほか全国で公開