「永田町の白百合」こと小池百合子総務会長がアカペラで熱唱! 石原幹事長と共に痛烈な管政権批判も連発!
18世紀のイギリスを舞台に、奴隷(どれい)制度を撤廃に導いた政治家ウィリアム・ウィルバーフォースの生きざまを描いた映画『アメイジング・グレイス』の試写会が24日に自由民主党本部内で行われ、多数の自民党議員が本作品を鑑賞したほか、上映前には小池百合子総務会長や石原伸晃幹事長らがあいさつを行った。小池氏はアカペラで「アメイジング・グレイス」を披露するなど、集まった観客を前にサービス精神を振りまいた。
本来は登場予定のなかった石原幹事長だが、集まった観客のためにと上映前に登場。昨日の本会議で行われたという菅直人首相との答弁を振り返り「子ども手当て法案は1人26,000円支給するはずだったが、現実には13,000円だけ。そのことを質問された総理は何て言ったと思います?『私も小沢一郎さんに言われたとき何で26,000円なのかおかしいと思った』と小沢さんのせいにしている。そんな人が日本の総理大臣で一体どうなるんでしょう? 不安でなりません」と痛烈な民主党批判を繰り広げた。続いて「永田町の白百合でございます」とジョークを飛ばしてあいさつに立った小池総務会長。場を和ませた後で、「菅政権のままでは日本が沈むと思う人?」と客席に問いかけると、ほぼ全員の手が上がるなど、観客の心をすっかりつかんでいた。さらにあいさつ終了後は、本作でその誕生が描かれる名曲「アメイジング・グレイス」をアカペラで披露。会場から大拍手を浴びてご満悦といった様子だった。
あいさつ後に囲み取材に応じた小池総務会長は、映画の感想について「議員たちの議場でのやり取りが非常に面白かった。信念を語って賛成者を増やしていくという、議会という場における言葉による格闘の醍醐味(だいごみ)がありましたね」と太鼓判を押す。さらに現在の自民党で、ウィリアム・ウィルバーフォースに近い議員はいるか? との質問には「いっぱいいますが、例を挙げると小泉純一郎元首相。郵政民営化には『何ですかそれ?』と党内でも反対する人が多かったが、小泉元首相はやり抜きました」とその功績を偉大な政治家に重ねてたたえた。
映画『アメイジング・グレイス』は3月5日より銀座テアトルシネマほか全国公開