有名デザイナーのジョン・ガリアーノ、差別発言で停職!ディオール社が発表
ファッション・ブランド「クリスチャン・ディオール」は、町中での差別的な言動が元で逮捕された同社で活躍する世界的デザイナー、ジョン・ガリアーノを停職処分にしたことを発表した。処分について、同社は「ディオール社は反ユダヤ的、人種差別的な言動を一切認めない方針である」と説明している。
20年間パリを拠点に活躍しているガリアーノは、1996年よりディオール社でデザイナーを務めているイギリス人。最近では人気モデル、ケイト・モスのウエディングドレスを手掛けるという話も出ている人気デザイナーだ。
テレグラフ紙によると、ガリアーノは24日にユダヤ系住民が多いことでも知られているパリのマレ地区にあるカフェで、一般人のカップルに対して、ユダヤ人への差別的な発言をした疑いで逮捕された。詳細は明かされていないが、一般人が隣に座ったガリアーノをホームレスと間違えたことが原因になったという報道もある。
翌25日、ディオール社社長のシドニー・トレダノ氏は、同社がいかなる差別的言動も許容しないことに触れ、ガリアーノの停職処分を発表。3月1日から始まるパリ・ファッション・ウイークにはガリアーノも姿を見せる予定だったが、今回の処分により不可能となった。
事件当時は泥酔していたと見られているガリアーノだが、いかなる事情があっても差別的言動は許されるものではない。社を代表するデザイナーに対して停職処分を出すのは異例のことではあるが、トップデザイナーの名前はブランドイメージを左右するだけに、今後の展開が気になるところだ。