『ブレードランナー』の前章、続編、ゲーム、テレビ化が実現か?フランチャイズ権の交渉最終段階
カルト的ファンの圧倒的な支持を得ているSF映画『ブレードランナー』の世界が再びよみがえる可能性があるという。
MTV.comによると、アルコン・エンターテインメントとワーナー・ブラザースは映画『ブレードランナー』の前章および続編の映画化、テレビ化などを含めたフランチャイズ権を獲得する話し合いの最終段階に入っているとのこと。最近のリメイクブームでファンが最も恐れるのは、伝説的な映画となっているオリジナル版をぶち壊してしまう可能性のあるリメイクの製作だが、今回の契約は、ハリソン・フォード主演、リドリー・スコット監督の映画『ブレードランナー』をリメイクすることを禁じているというからひと安心だ。
『ブレードランナー』の大ファンだというアルコン・エンターテインメントのブロデリック・ジョンソンは、「『ブレードランナー』の世界は多くのテーマを呼び起こし、探究心をかきたててくれ、様々なアイデアや可能性を秘めている」とコメント。自分の手で『ブレードランナー』の世界を広げていけることに興奮しているようだ。
ただ、今回の話はあくまでもフランチャイズ権の獲得であり、製作という意味では何も決まっていないと念を押す。今後は脚本家や監督と会議を持ち、どのような方向で進めたいか、どんなストーリーがいいのかを話し合う予定とのこと。『ブレードランナー』の続編や前章は、過去に何度も製作が試みられ、最近では2005年にも話が出たらしいが、いずれも実現には至っていない。もし、続編、前章の映画化が決まった場合、アルコン側は映画『インセプション』のクリストファー・ノーラン監督を第一候補に考え、彼が『バットマン』シリーズで作り上げたコンセプトを、新たな『ブレードランナー』に用いて展開していくのが理想の形だと語る。「監督が誰であっても、リドリー(スコット)が再び戻ってきても、まさにこの形でやっていきたい」とコメント。スコット監督の名前が挙がったことでファンは彼が再びメガホンを握ってくれるかと期待をしてしまうが、その関わりについては口を濁している。「リドリー・スコットと接触したかどうかについてはコメントはできませんが、今回の契約において彼の祝福を受けることはアルコンにとって非常に大事なことです。彼は映画史上最高の監督の一人であり、我々は多大なる尊敬の念を抱いています」と言っている。