ジュリアン・シュナーベル監督のイスラエルとパレスチナの紛争を描いた映画『ミラル』が、R-指定からPG-13に変更
映画『潜水服は蝶の夢を見る』のジュリアン・シュナーベル監督が描いた新作『ミラル(原題) / Miral』が、当初公開する予定だったR-指定からPG-13に変更されたことがハリウッド・リポーターによって明らかになった。
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これは当初、同作がMPAA(アメリカ映画協会)によりR-指定と決断されていたが、それに対して同作を配給するワイスタイン・カンパニーが、シュナーベル監督の意思を尊重したうえで不服として、指定の変更をCARA(Classification and Rating Administration)に申請していたもので、ようやく監督の意向通りにPG-13に覆ったようだ。
これまでシュナーベル監督は「僕は若者たちの間で、このイスラエルとパレスチナの関係について会話を引き起こさせるような映画を作ったつもりだ」と語っていたために、どうやらその念願がかなうようだ。
同作は、パレスチナの孤児たちのために学校を設立した女性ヒンド(ヒアム・アッバス)のもとに、つらい境遇に耐えきれなかった母親ナディアを失ってしまった娘ミラル(フリーダ・ピント)が5歳の時にやって来る。だが、ミラルが徐々に成長するにつれ、イスラエルとパレスチナの紛争に巻き込まれていくというストーリーだ。
この映画を通して観客が学ぶためにも、貴重な決断が下されたようだ。