映画『唐山大地震』公開延期を決定 「この時節柄上映するには相応しくない」と松竹
映画配給会社松竹は、3月26日に公開する予定だった映画『唐山大地震-想い続けた32年-』の公開を延期すると発表した。3月11日発生した東北関東大震災により、地震災害の被害状況を鑑み、被災者の方々、ご遺族の方々の心情を考慮したためと理由を説明した。
松竹では本映画が震災の描写を娯楽性に重点を置いて描くパニック映画ではないとした上で、本映画は「映画の中で描かれる唐山大地震と四川大地震の地震を再現したシーンや被災者の救出シーンなど一部の描写がこの時節柄上映するには相応しくないと判断し、公開の延期を決定致しました」と理由を説明した。
松竹では『唐山大地震』の公開延期に伴い、予定していた試写会、舞台あいさつイベントの開催についても全面延期。また、テレビ、新聞、劇場など広告活動に関しても、全面延期の手配をしている。すでに一部交通広告など掲載されている場合も可能な限り公開延期の告知に切り替えてい予定だという。現時点で新たな公開時期や対応策は現時点未定という。
映画『唐山大地震-想い続けた32年-』は、マグニチュード7.8の唐山大地震によって心に傷を負った少女と罪悪感を背負い生きる母親の32年間を描くドラマ。母と娘それぞれの思い、家族のつながりを描く。