『ラスト、コーション』のトニー・レオンが、彼の出世作となった『野獣たちの掟』のイー・トンシン監督と再タッグ
映画『花様年華』や『インファナル・アフェア』などに主演して香港だけでなく、国際的なアジアスターとなったトニー・レオンが、自らの地位を香港映画界で確立させてくれたイー・トンシン監督(英語名デレク・イー)と、新作『ザ・グレート・マジシャン(原題) / The Great Magician』で、再びタッグを組むことになったことがハリウッド・リポーターによって明らかになった。
同作は、1900年代にある女性と出会ったイリュージョニスト(魔術師)が、自分の魔術で母国を守ろうとする映画だそうだ。これはエンペラー・モーション・ピクチャーズが、香港フィルマート(アジア最大の国際エンターテインメント総合見本市)で、これから製作するラインナップとして挙げた5作品のうちの1作で、1,500万ドル(12億1,000万円)を投じて製作するミステリー時代劇作品になるそうだ。(1ドル81円の換算)
これまでトニー・レオンは、イー・トンシン監督とすでに二度タッグを組んでいて、一度目は1986年の『ザ・ルナティックス(原題) / The Lunatics』(日本未公開)、二度目は『野獣たちの掟』(日本未公開)で、香港アカデミー賞と称される香港電影金像奨で、最優秀助演男優賞を受賞して、香港映画界での俳優としての地位を確立させた出世作でもあった。
この二人の間に、またどんな化学反応が生まれるか期待したい。