小惑星探査機はやぶさ、帰還までの7年をフルCGドキュメンタリーで描く映画が5月に劇場公開決定 文部科学大臣賞作品
昨年7年間の運行を経て小惑星イトカワの微粒子を採取して地球に帰還した小惑星探査機はやぶさを描いたCGドキュメンタリー映画『はやぶさ HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-帰還』が5月14日より全国で公開されることが明らかになった。本作は第52回科学技術映像祭で、科学教養部門文部科学大臣賞を受賞している。
昨年上映された通常バージョンはこちら 映画『HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-』名面写真
本作は、映画『HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-』に、はやぶさ帰還までの最新映像を加えたフルCGドキュメンタリー作品。一部地域のプラネタリウムではすでに上映されていた本作が、いよいよ劇場公開される。3月16日に発表された第52回科学技術映画祭では科学教養部門文部科学大臣賞を受賞しており、科学考証の確かさは折り紙付きだ。
本作では、2003年5月9日の出発から2010年6月13日の帰還までの約7年間のはやぶさの道のりを、フルCGで再現。地球重力圏外にある天体の固定表面に着陸してサンプルを持ち帰るという世界初の偉業を成し遂げた裏側では、度重なる燃料漏れや予期せぬ機体のダメージ、通信途絶、全エンジンの異常停止などのトラブルも確認されており、本作はそれらを臨場感ある映像で再現している。
はやぶさはすでに3本の映画製作が発表されているが、それらに先駆けて、公開される本作。日本は現在未曾有の大災害の真っただ中にあるが、小惑星イトカワの微粒子という希望を持って帰ってきたはやぶさのニュースは、今の日本にも希望をもたらしてくれるはずだ。
映画『はやぶさ HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-帰還』は5月14日よりワーナー・マイカル・シネマズ、角川シネプレックスにて公開