岡田准一、被災地に向けてエール いわき市から自主避難している家族を思う共演者に神妙な表情
岡田准一主演の同名人気ドラマを2部作構成で映画化した作品の2作目『SP 革命篇』の公開御礼舞台あいさつが26日、東京・有楽町のTOHOシネマズスカラ座で行われた。東日本大震災の翌日12日に実施される予定だった初日舞台あいさつの振替舞台あいさつとなる。岡田をはじめ、堤真一、松尾諭、神尾佑そして波多野貴文監督が登壇し、それぞれに被災地へのエールを送った。
岡田は舞台あいさつの延期をわびた上で、「こうして皆さんの前に立てて、心からうれしく思います」と真摯(しんし)にあいさつ。そして「大変な震災に遭われた方にご冥福とお見舞いを申し上げます。これからは笑顔が大事。『SP』がその力になれば。一日も早い復興をお祈りしています」とエールを送っていた。共演の神尾は、実家が福島県いわき市にあり、現在自主避難をしているといい、本人も心配を隠せない様子。岡田も神妙な表情を浮かべていた。
一方、堤は震災を機に発生しているさまざまな不便に「電力や食うことのありがたみを忘れがち。(胸の)ワサワサした感じは大事にしていきたい」と複雑な面持ち。それでも「自分たちの革命のために、この経験を活かしていきましょう」と堤流のエールで会場を沸かせた。また、松尾は阪神大震災の経験者とあって、普段のお笑いキャラ(!?)を封印し、「心の復興も大事にしていかなければ」と実体験をもとに熱く語っていた。その後は普段の調子で、岡田や堤からイジられ放題。しんみりした舞台あいさつを笑いに包んでいた。
本作は昨年10月に公開され、興収30億円を突破した映画『SP 野望篇』の続編にして、シリーズ完結編。官房長官を狙ったテロから2か月後、通常任務をこなす井上(岡田)らSPの面々が、混乱を極める国会議事堂で巨大な陰謀と対峙(たいじ)する姿を怒とうのアクションと圧倒的なスケールで描く。堤演じる上司の尾形に秘められた野望と、彼が目指す革命の全ぼうが明らかになる。
映画『SP 革命篇』は全国公開中