ナタリー・ポートマンは5%しか踊っていない発言は事実無根 80%は踊っているとダーレン・アロノフスキー監督が発言
映画『ブラック・スワン』でナタリー・ポートマンのダンス・ダブルを務めたサラ・レインが、先週の金曜日にエンターテインメント・ウィークリーとのインタビューで、映画内のダンスシーンで、ナタリーの体が全部映っているのは、映画全体のわずか5%しかないと告白した騒動が起きたがこの事実無根の告白に、同作を監督したダーレン・アロノフスキーが、ナタリーを擁護したことがUSマガジンによって明らかになった。
ダーレン・アロノフスキー監督映画『ブラック・スワン』写真ギャラリー
今回のサラ・レインの告白に対してダーレンは「僕はこの映画の編集を担当した人物に(ナタリーのダンスシーンを)数えさせたんだ。映画内では、139のダンスシーンがあり、そのうち111シーンはナタリーで、残りの28シーンがサラ・レインのダンスだった。つまり80%以上はナタリーのダンスだった」とまず、事実を正した。
さらにダーレンは「僕はこの(ばかげた)告白に終止符を打ち、ナタリーを擁護するために答えるよ。彼女は、長い間汗をかきながら、精神的にも肉体的にも難しい演技を見せてきた。だから、僕は誰にもナタリーが演じていないとは思ってほしくない。実際に彼女が演じているんだからね」とさらにナタリーを擁護した。
だが、今回のような騒動を起こしたことに関して、サラには理由があったようだ。サラは「彼ら(配給会社)はオスカーのために、ナタリーがわずか1年半の間に一生懸命練習してバレリーナになってしまったという、ある意味で天才のような存在にしたかったの」と答え、さらに「それでは、わたしだけじゃなく、我々の職業が意味を持たないと思うの。わたしはこれまで22年間ダンスをしてきたわ。それは、映画俳優が約1年半でコンサートで演奏できるピアニストになれないことと一緒だと思うの」とも述べている。
どうやら彼女はオスカー・シーズンに入るさいに、ナタリーがダブルを使っていることを喋らないようにと告げられ、自分の存在を全く無視されたことに腹を立てていたようだ。たしかにサラのいら立ちもわかるが、やはり嘘はいけない。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)