第3回沖縄国際映画祭が募金総額の1,805万円を被災地へ
27日にすべての日程を終了した第3回沖縄国際映画祭において、開催期間中に寄せられた募金額の合計が1,000万円を超えたことが発表された。これに、義援金として受賞者から寄付された大賞賞金などを合わせた、合計1,804万9,189円が被災地に届けられることになる。
東北地方太平洋沖地震の影響により開催が危ぶまれた中、チャリティーイベントとしての開催が決定した本映画祭。関係者らが着るTシャツには、「私たちにも、できることがきっとある」という言葉がプリントされていた。会期中は、妻が仙台で被災した内間政成(スリムクラブ)や楽しんごら若手芸人たち、ダウンタウンの浜田雅功やゴリ(ガレッジセール)、藤井隆などの先輩芸人、そして、阿部寛やAKB48といった俳優やアーティストたちが会場内のチャリティーブースなどで積極的な募金活動を展開。結果として、18日から27日の開催期間中に総額1,094万9,189円の義援金が寄せられたという。
これに加え、観客賞の"Peace部門"海人(うみんちゅ)賞グランプリと審査員特別賞であるゴールデンシーサー賞の2冠を獲得した映画『阪急電車 片道15分の奇跡』と"Laugh部門"海人賞グランプリを獲得したタイ映画『ア・クレイジー・リトル・シング・コールド・ラブ(原題) / A Crazy Little Thing Called Love』2作品が、大賞賞金計500万円を寄付。短編お笑い映像のコンペティション「World Wide Laugh」のグランプリに輝いたTBS「あらびき団」による「BALLOON MAN the CHALLENGE」も賞金100万円を義援金として提供した。これに、株式会社沖縄ファミリーマートからの100万円、現地でサントリーの酒類製品を販売する沖縄サントリー株式会社からの10万円の寄付を合わせ、合計1,804万9,189円が日本赤十字社を通じ、被災地に届けられることになる。
「Yell,Laugh&Peace」と題し開催された第3回沖縄国際映画祭。会場に設置されたメッセージボードには約4万人のメッセージが寄せられ、会場の外では現地の高校生や中学生らが募金活動を行うなど、被災地から離れた沖縄の地においても、人々は積極的にチャリティーに参加した。震災で大きな被害を受けた東北の被災地を支援したいという沖縄の「思い」が届けられることになる。(編集部・入倉功一)