AKB48も駆け付けたジャッキー・チェン主催のチャリティーイベント 3時間で約2億6,000万円を集める
ジャッキー・チェンが発起人となり今月1日に香港で行われたチャリティーイベント「愛は国境を越える 311チャリティーイベント」で、義援金として約2億6,000万円(2,600万香港ドル)の募金が寄付されたことが大きな話題となっている。国内外から約300人の著名人が集まった同イベントには、日本からも東北出身の中村雅俊、千昌夫のほか、AKB48のメンバーが出席している。(1香港ドル10円計算)
ジャッキー・チェン本人がハリウッド・リポーターに語ったところによると、開催決定から当日までわずか11日間しかなかったという同イベント。AKB48の梅田彩佳、前田亜美、松井咲子ほか、中村や千を含む約300人の著名人がこの日香港に国内外から集結し、発起人ジャッキー・チェンの人望を改めて感じさせた。国外からの参加者の交通費と滞在費はすべてジャッキーが負担したといい、その額、実に約5,000万円(500万香港ドル)。だが、そのかいあって、3時間のイベントで約2億6,000万円(2,600万香港ドル)の募金を集めることに成功した。
1980年初頭より日本でも人気を博しているジャッキーは、自身のファンクラブ会員40名がいまだ震災で行方不明であることを触れ、「これまでにも何度も日本は地震に襲われました。ですが、今回の震災でわたしが最もショックを受けたのは津波です。映像で見ただけでもそのすさまじさを感じることができます」とその後続いた原発事故とも相まって、現在日本が未曾有の危機にあることを改めて強調。「日本の皆さんは、これまでにもわたしのチャリティーイベントに協力してくれました。今度は、わたしたちが助ける番です」と今回のイベントを開催した理由について語っている。
イベント前日の3月31日には、「わたしの目標は、死ぬ当日、銀行口座の数字が0になっていることです」と自身の全財産をチャリティー活動に捧げることを公言したジャッキー。「心配は要りませんよ。わたしは自分の好きなものを買います。チャリティー活動にお金を使います。そしたら、またお金を稼げばいいんです」と大物ぶりを見せつけた。
それでも、口にしたことを実際に行動で示すことができるのはジャッキーならでは。今回の収益はすべて、食料やブランケットといった必要物資となって被災地に送られる予定だ。被災地の現状はまだまだ厳しい。だからこそ、ジャッキーが作ってくれた支援の輪を絶やさぬようにしていきたい。(編集部・福田麗)