米倉涼子、深紅の華やかドレスでスカーレット・オハラ姿披露!舞台「風と共に去りぬ」会見で「男の人ならどっちでもいい」
18日、グランドプリンスホテル高輪で舞台「風と共に去りぬ」の製作発表記者会見が行われ、米倉涼子、寺脇康文、紫吹淳、岡田浩暉、高橋ひとみ、そして演出家の山田和也が出席。米倉が、スカーレット・オハラの真紅の衣装を披露すると、会場は華やかな雰囲気に包まれた。
マーガレット・ミッチェル不朽の名作であり、ヴィヴィアン・リー、クラーク・ゲイブル共演の映画版『風と共に去りぬ』は、1939年製作の映画とは思えないような鮮やかな色調と、どんな逆境の中でも強く生きていく主人公スカーレット・オハラを演じたヴィヴィアン・リーの美しさなど、いまだに人々を魅了してやまない魅力がある。そしてこのたび、帝国劇場の開場100周年記念作品として米倉ら新たなキャストで舞台「風と共に去りぬ」として息が吹き込まれることになった。鮮やかな真紅の衣装に身を包んだスカーレット・オハラ役の米倉は、「帝国劇場はまさに日本を代表する大きな劇場、手に届かない劇場だと思っていたので、まさか自分がやるとは思っていなかったです。なおかつこんな大役ということで、ものすごく緊張しています。(衣装を初めて着てみて)ちょっと恥ずかしいですね」と照れくさそうな表情だった。
ちなみに現在の帝国劇場が新装開場したのは1966年。このときのオープニング作品として上演されたのが菊田一夫の製作・脚本・演出となる「風と共に去りぬ」だった。菊田自身、このために帝劇を作ったと豪語するほど、スペクタクル性あふれる舞台は話題を呼び、ロングランを記録。このときの脚本を基に、それぞれが4時間近くあったという「第1部」「第2部」の上演時間をコンパクトにまとめ、3時間で一挙上演しようというのが今回の舞台の試みだ。
米倉は「今まではだいたい強い女性を演じてきました。今回は戦争というものが目の前に立ちはだかるということで、どれだけ強い気持ちで生き抜いていくのか、わたしなりに演じられればいいなと思います。わたしは本当にギリギリのところにいくと、負けてたまるかという気持ちがわき起こるので、今回もそういう気持ちがわき起こればと思っています」と大作に挑む意気込みを語った。
さて、「風と共に去りぬ」といえば、利己的で皮肉屋だが、スカーレットを無償の愛で包み込むレット・バトラー(寺脇)、そして気品あふれる上流階級出身のアシュレイ・ウィルクス(岡田)という2人の男性が登場する物語としても知られている。そこで「どちらがタイプ?」と聞かれた米倉は、「個人的には(スカーレットと違って)、いろんなことが楽しめるバトラーさんだったら刺激があって楽しいけど、後になってやっぱり優しい人がよかったと気づく感じですかね。あれ、でもスカーレットはアシュレイが好きだからわたしと一緒なのかな……」と考えているうちに頭がこんがらがってしまったようで、思わず「男の人ならどっちでもいいのかな」とポツリ。笑いが起きた会場に「あーあ、(ワイドショーやスポーツ新聞などで)ここの場面、使われちゃうよ」と寺脇にちゃかされ、思わず米倉も照れくさそうな表情。そのやり取りからも、息の合ったレットとスカーレットが楽しめそうな予感を漂わせた。ちなみに本作はチャリティー公演として上演される予定で、売り上げの一部を東日本大震災の義援金として寄付することも発表された。(取材・文:壬生智裕)
舞台「風と共に去りぬ」は6月18日より7月10日まで帝国劇場で上演予定