渡辺謙、男泣き 妻の南果歩とともに被災地に物資届ける
ハリウッドでも活躍する俳優の渡辺謙が、14日、東日本大震災の被災地である宮城県・石巻市の避難所を訪れて支援物資を届けた。
地震発生直後から、脚本家の小山薫堂と共に、メッセージサイト「kizuna311」を立ち上げるなど、いち早くアクションを起こしていた渡辺は、妻の南果歩、小山と宮城県・石巻市、そして同県にある女川町の避難所を訪れ、避難所で生活している被災者たちと固い握手を交わし、真摯(しんし)な態度で一人一人の話に熱心に耳を傾けた。
渡辺は、1987年に放映されたNHK大河ドラマ「独眼竜政宗」で武将・伊達政宗を好演。最高視聴率39.7%という大河ドラマ史上最高の平均視聴率を獲得し、一気にスターダムにのし上がったという歴史がある。東北には、絶対に忘れられない恩があった。メッセージ映像とDVDプレイヤーを、支援物資とともに避難所に届け、地元のヒーロー・伊達政宗を演じた渡辺の登場に避難所は沸いた。現場でもスタッフへの気遣いを忘れない人格者として知られている渡辺は、必死に想いを伝える被災者の話を聞いて思わず涙ぐみながらも、目を真っ赤にして手を握り締め続けた。明日までの3日間で計20か所の避難所を訪問する予定だという。(編集部:森田真帆)