「八百長があって当然だ」角界にまでに切り込む ポップな衝撃ドキュメンタリー『ヤバい経済学』予告編が解禁!
大相撲の八百長問題にまで切り込み、アメリカに経済学ブームを巻き起こした書籍を、映画『スーパーサイズ・ミー』のモーガン・スパーロック監督など、名だたるドキュメンタリー監督たちの手によって映画化したオムニバス『ヤバい経済学』の予告編が解禁となった。
本作は、現在日本で話題となっている大相撲の八百長問題や、不動産屋が家を売る手口、親が赤ちゃんに付けた名前が人生に影響するか? といった、およそ経済学のイメージとはかけ離れたテーマを、シカゴ大学の経済学者スティーヴン・D・レヴィットとジャーナリストのスティーヴン・J・ダブナーが統計学的にひも解いた同名書籍が原作。興味深いテーマを、イラストなどを用いて、経済について世の中の誰もが楽しめるように解説した本書は、経済書としては異例の400万部を売り上げ、アメリカに経済学ブームを巻き起こした。
今回公開された予告編では、原作者、スティーヴンとレヴィットの二人が、人間の行動にはインセンティブ(成功報酬・やりがい)が深く関係していることに言及しながら、大相撲についても、インセンティブがあれば「八百長があって当然だ」とあっさりと言い切る映像や、高校生に賞金を出して成績がのびるかを実験する様子などが確認でき、予告編の時点でその「ヤバさ」が感じられる内容となっている。また、ポップなCGアニメーションを駆使した解説映像なども見受けられ、映画版が、原作同様、ただ難しい経済学を語るのではなく、誰でも楽しめる、広いエンターテインメント性を持った作品となっていることもうかがえる。
本作に参加しているのは、スパーロック監督や、映画『GONZO~ならず者ジャーナリスト、ハンター・S・トンプソンのすべて~』のアレックス・ギブニー監督、映画『ジーザス・キャンプ ~アメリカを動かすキリスト教原理主義~』でアカデミー賞にノミネートされたレイチェル・グレイディ&ハイディ・ユーイング監督など、アメリカドキュメンタリー映画界の注目株たち。日常生活にとって身近な問題を、常識の裏側から描き出す本作の「ヤバさ」を予告編で垣間見てほしい。(編集部・入倉功一)
映画『ヤバい経済学』は5月28日より新宿武蔵野館ほか全国順次公開