「Dr.コトー診療所」の中江功が描く三宅島噴火から立ち直る家族の姿に復興の光
フジテレビの情報番組「めざましテレビ」の人気コーナー「きょうのわんこ」で話題を呼んだ実話を基に映画化された『ロック ~わんこの島~』の予告編が、オフィシャルサイトにて公開されている。本作は、2000年8月の三宅島大噴火により離れ離れになった犬と飼い主一家のきずなを描いた作品。噴火による被害を受けながら、立ち直っていく家族の姿は、3月11日に発生した東日本大震災により疲弊した日本に、希望を与えてくれそうだ。
予告編は、冒頭で犬のロックと少年・芯(土師野隆之介)を中心に、家族の温かいきずなを描く。映像が、2000年8月の三宅島大噴火に切り替わると、状況は一変。家族で営む民宿「たいよう」は、火山灰にまみれ、見るも無残な姿に。まずは芯だけが、家族の元を離れて避難をすることになり、「やだやだやだ!父ちゃんと母ちゃんと一緒にいたいの!」と泣き叫ぶ芯。やがて父と母も島を離れることになるが、ロックだけが逃げ遅れ、島に取り残されてしまった。映画には、ロックの生存を願い、避難所での生活を送りながら、立ち直っていく家族の姿が描かれている。
『ロック ~わんこの島~』で、メガホンを取ったのは、テレビドラマ「Dr.コトー診療所」で離島の診療所を舞台に感動のドラマを仕上げた中江功監督。芯の父親役に佐藤隆太、母親役に麻生久美子、祖母役に倍賞美津子と実力派俳優陣もそろっている。「三宅島の復興アピールに」と、三宅島の全面協力のもと、1か月の三宅島ロケを敢行した本作。三宅島大噴火から立ち直った家族の姿は、3月11日発生した東日本大震災に見舞われた日本の人々に、復興の光を見せてくれるのかもしれない。(編集部・島村幸恵)
映画『ロック ~わんこの島~』は7月23日全国公開