猫界のスーパースター、ナッツの登場に観客から「かわいい~!」の大歓声 中村蒼がちょっぴり嫉妬
7日、テアトル新宿で映画『キミとボク』舞台あいさつ付き先行上映会が行われ、本作主演の中村蒼、猫の声と主題歌を担当した声優の坂本真綾、そして窪田崇監督が登壇。さらにスペシャルゲストとして、本作で銀王号を演じた、猫界のスーパースター、ナッツ(アメリカンショートヘアー)とその子どもも登場。そのあまりのかわいらしい姿に、会場から大きな歓声が起きていた。
2001年にインターネットで公開されて以来、現在までに累計約500万PV(ページビュー=閲覧された回数)を数える人気Webアニメーションを実写化した本作は、猫の銀王号と漫画家志望の青年(中村)との、出会いから別れに至る10年間を繊細に描いた感動作。大切な家族とのきずなを描き出した心揺さぶる物語は、猫を愛する人のみならず、多くの人の共感を呼ぶ内容となっており、感涙必至である。そんな銀王号(ナッツ)と、ナッツが産んだという2匹の猫が舞台に登場すると、会場は大歓声。この舞台あいさつに先駆けて行われた報道陣向けの取材で中村は、「猫には(銀王号という)名前があるのに、僕は『青年』役なので、名前がないんです……」と冗談まじりにコメントしていたが、今回の舞台あいさつでも「動物は大好きなので、(ナッツとの共演は)最高でした。ただ、僕たちよりも(会場がナッツの登場で)盛り上がるのが、ちょっと寂しいですが」とコメントし、会場を笑わせた。しかし、東京電力のTV CMなどで有名な猫界のスーパースターの愛きょうあふれる存在感に思わず笑顔満開となった中村は、すっかりナッツに心奪われてしまったようだ。
また、『劇場版 空の境界』シリーズや、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』などで知られる坂本は、1月にアルバム「You can't catch me」が、デビュー15周年にしてオリコンチャートナンバーワンを獲得するなど、声優のみならず歌手としても絶好調。本作でも、銀王号の声のほかに、主題歌の「手紙」も担当している。そんな坂本は、ナッツの登場に「このまま連れて帰りたい!」と大はしゃぎだった。坂本のキャスティングについて窪田監督は、「銀王号の声に関しては、実写の役者の人も含めて考えたんですが、猫の声なので、人間じゃない役を演じたことのある声優さんの方がいいのではと思いました。坂本さんの声はピッタリでしたね。今、考えると今回のキャスティングは二人以外考えられませんでした」と大絶賛だった。そして最後に中村が「心温まる映画になっていると思うので、そういう気持ちになってくれたらうれしいですね。劇中に出てくる銀王号もすごく可愛いので、存分に癒されてください」と呼びかけ、会場を後にした。
ちなみに、中村といえば映画『マイ・バック・ページ』で松山ケンイチと共演したばかり。そんな松山の結婚を聞いた中村は、報道陣にコメントを求められ、「僕も現場でしかお会いしていなかったですが、うれしかったですね。僕も結婚します! まあいつか……ですけど(笑)」と自身の未来の結婚宣言を交えて、松山を祝福した。(取材・文:壬生智裕)
映画『キミとボク』は5月14日よりテアトル新宿、シネ・リーブル池袋ほかにて全国順次公開