楽しんご、上原美優さんを思い、涙…… メールには「しんごちゃん、生きていてくれてありがとう」
13日、新宿の吉本興業株式会社東京本部で「地元に住みます芸人」引っ越しセレモニーが行われ、応援芸人として楽しんごが登場。イベント後に報道陣の取材に応じ、自殺した故・上原美優さんのことに思いをはせ、涙ぐんだ。
吉本興業が展開する、全国47都道府県に芸人を住ませる「あなたの街に住みますプロジェクト」の応援ゲストとして登場した楽しんご。最初は、サービス精神旺盛な楽しんごだけあって、「九州男児がいるから九州に住みたーい!」とリップサービスも滑らかだったが、ワイドショーのレポーターから上原さんのことを聞かれると、その瞳からはみるみるうちに涙があふれてきた。
上原さんとは普段からメル友だったそうで、「32年間生きてきた中で、一番ショックな訃報でした」と絞り出すようにコメント。最後に直接会ったのは、3か月ほど前のテレビ番組収録のとき。バレンタインデーには上原さんにチョコをプレゼントしたとのことで、お礼のメールが3月に送られてきたという。そこには「チョコおいしかったよ。しんごちゃん、生きていてくれてありがとう」とあったとのことで、「生きていてくれてありがとう、と言ってくれる人はいなかったので……。何かに行き詰まっていたのかな。もっと支えてあげられれば良かった。きっと美優ちゃん、今ごろ天国で後悔していると思う。『バカ! バカ! わたし何でこんなことをしちゃったんだろう』って……。天国に行ったら、お母さんと一緒に、何もストレスを感じることなく、過ごしてほしい」と思いを振り絞るようにコメントした。
また、楽しんごが上原さんに最後にメールをしたのは1か月ほど前だった。「ご飯を食べているときに、『いつもメールをしてくれてありがとう。今度、いつが空いている?』とメールを打ったんですけど、それから返事が来なくなったんです。それが最後でした……。そのときは忙しいのかなと思っていたんですけど、今考えれば、強引にでも電話して、留守電に(メッセージを)入れたりして、連絡を取り合えば良かった。本当に後悔しています」と言うや、手を口に当てうつむく楽しんご。「本当に信じられない。これからも収録なんですけど。現場に行けばそこに(上原さんが)いるような気がする」と気持ちの整理がまだついていない様子。上原さんとのメールは、過去のメッセージに紛れてしまって、ほとんどが見られなくなっているそうで、「きちんと保存しておけば良かった……」とコメントする楽しんごは、自分を責めているようにも見えた。
24歳という、上原さんの早すぎる死に、芸能界は悲しみに包まれている。(取材・文:壬生智裕)