AKB48の多田愛佳、ホラー映画でスクリーンデビュー!! 体を張った芝居にも抵抗はなし!
“らぶたん”の愛称で人気急上昇中のAKB48の多田愛佳が、ついにスクリーンデビューを飾った映画『富江 アンリミテッド』について、そして女優としての意気込みについて語った。次世代のAKB48エース候補ともいわれるが、間近に控えた第3回総選挙については「ファンの皆さんの力をお借りして、選抜に入りたいんです」と謙虚な姿勢は崩さないまま、奥底に秘めた闘志を見せる場面もあった。
映画『富江』シリーズといえば若手俳優の登竜門的な側面もあり、かつては菅野美穂、宮崎あおい、妻夫木聡なども出演していたこともある人気シリーズ。本作でも「ゲゲゲの女房」で注目を集めた荒井萌や、10代にして所属事務所の取締役という異色の肩書を持つ女優の仲村みう、ACのCMで注目を集めた大和田健介など、次世代を担うであろう若手注目株が勢ぞろいしている。
そんな面々の中で、主人公の友人・佳恵役で映画デビューを果たした多田。特に頑張ったと自負するのは、お弁当箱の中で増殖した富江(仲村)に襲われるシーンで、その演技について多田は「ローションがついた舌がピタピタとするんですよ! その感触がすごく気持ち悪くて、あのシーンは本当に嫌な顔をしていると思います」と演技ではなく素であることを明かした。劇中で繰り広げられる体を張った演技には「今をときめくAKB48がここまでするのか!」といった驚きがあるものの、「特に抵抗はなかったですね。ここまでグチャグチャな感じだと、逆に張り切ってやろうという気持ちになります」と頼もしさも感じさせるなど、女優業にも意欲的なところを見せた。
ファンからは「ツンデレ王国の女王様」と呼ばれる多田。そういう視点で今回の佳恵という役柄を観ていると、どことなくそういった要素がにじみ出てくる瞬間がある。多田はそのことについては、「普段のキャラが出ちゃったんですかね?」と意識していなかった様子。そもそも「ツンデレ」と呼ばれることに対しても「もともとわたしはシャイなんで、照れ隠しでつい暴言を吐いちゃうんですよ。それなのに普段、抱きついたりするから、メンバーにはツンデレだと思われているみたいです。わたしにとっては素なんですけどね」とあまり自覚的ではないという意外な事実を明かしている。
5月25日発売のAKB48の21thシングル「Everyday,カチューシャ」では、久々の選抜メンバー入りを果たした。「今回は自分で頑張って選抜になったんで、ちょっとやる気が出ているんですよ。だから今度(6月に開催予定の第3回選抜総選挙で)は、ファンの皆さんの力をお借りして、選抜に入りたいんです」とネクストブレイクに向けてさらなる意欲を見せた。現在上り調子の多田にとっては、プロデューサーの秋元康からのメールがさらなる励みになったことを明かす。今年、秋元に送った誕生日メールには「珍しく返事が返ってきて、『ありがとう、頑張れ』と書いてあったんです」と明かすと、「やっぱりプロデューサーに頑張れと言われると、勇気づけられるというか、やる気が出ますよね」とモチベーションの元となっていることを語った。
本作は、伊藤潤二の人気ホラーコミックを映画化した『富江』シリーズの第8弾。事故で死んだはずの美少女・富江が1年後に妹の前に姿を再び現したことで、恐怖の連鎖が始まる。(取材・文:壬生智裕)
映画『富江 アンリミテッド』は全国公開