マーティン・スコセッシ、『タクシードライバー』のリメイクを発表 5つのオムニバスで描いた異色作か
映画『レイジング・ブル』『グッドフェローズ』などの傑作を物にしたマーティン・スコセッシ監督の次回作が、代表作の映画『タクシードライバー』のリメイク作品となる可能性が出てきたとScreenDailyが報じている。同作は、『タクシードライバー』をまったく違った五つの方法でリメイクした作品になる予定で、デンマークのラース・フォン・トリアー監督が参加するとみられている。
ScreenDailyによると、フォン・トリアー監督とスコセッシ監督は、新作の共同製作を発表。フォン・トリアー監督には、1967年の映画『ザ・パーフェクト・ヒューマン(原題)/ The Perfect Human』を五つの違ったセットや状況で描いた映画『ラース・フォン・トリアーの5つの挑戦』があり、今回は、それと同じ試みをスコセッシ監督の『タクシードライバー』で行うと報じられている。詳細は明かされていないものの、来年の制作開始を予定しており、すでに配給会社とも内々に話を進めているという。
スコセッシ監督は、ベストセラー文学「ユゴーの不思議な発明」の映画化作品が今年11月に全米公開を予定しているほか、遠藤周作の「沈黙」をダニエル・デイ=ルイス、ベニチオ・デル・トロ、ガエル・ガルシア・ベルナルで映画化するというプロジェクトも抱えている。スコセッシ監督が『タクシードライバー』のリメイクにどれほどかかわるのかは、まだわかっていない。(編集部・福田麗)