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松山ケンイチ、信頼できる人は「家族や友達」共演者との信頼関係否定で妻夫木が「おい!」

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ボケ&ツッコミで会場を盛り上げた妻夫木聡と松山ケンイチ
ボケ&ツッコミで会場を盛り上げた妻夫木聡と松山ケンイチ

 19日、映画『マイ・バック・ページ』のプレミア試写会がユナイテッド・シネマ豊洲で行われ、出演者の妻夫木聡松山ケンイチ忽那汐里中村蒼石橋杏奈韓英恵、そして山下敦弘監督が登壇。劇中キャラクターと同世代の20代の若者300人を前にトークショーを行った。本作のテーマにちなんで「信頼できる人はいる?」という質問に対し、4月に女優・小雪と結婚したばかりの松山は、「家族や友達もそうですが、皆さんとも役を通して信頼関係が生まれる」と一度はコメントしたが、「撮影が終わったら信頼関係もなくなるんですけど」と発した松山に、妻夫木が「おい!」とツッコミを入れる場面も見られた。

映画『マイ・バック・ページ』写真ギャラリー

 会場に集まった300名の若者に対して、映画の内容にちなんだクイズが行われたこの日のイベント。最初の「夢中になれるものがありますか?」という質問に対して、マルと解答した女子大生が「建築デザイナーを目指して建築に夢中です」とコメントすると、なぜか敏感に反応した妻夫木。「『ケンイチくんに夢中』と聞こえて、またこいつ(松山)かと思いました(笑)。『建築』でよかったです」とジョーク混じりに語り会場を盛り上げた。

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 続いて「信頼できる方はいる?」という質問に対し、松山は「家族や友達もそうですが、ここにいる皆さんと現場に入ると距離が近くなって、役を通してだが信頼関係が生まれる」と公私の充実ぶりをのぞかせつつ、出演者たちとの信頼関係の深さをアピール。これに登壇者たちは満足そうな表情を浮かべるが、「撮影が終わったら信頼関係もなくなるんですけど」と松山は余計な一言をポロリ。全員を代表して、妻夫木に「おい!」と突っ込まれていた。

 決して明るい物語ではない本作だが、若者たちとの交流を通じて終始盛り上がりを見せた本イベント。最後にマイクを取った妻夫木は、「うれしかったのは、『夢中になれるものがありますか?』っていう質問に(若者たちの)4分の3はマルと解答していたこと」と会場を見渡してしみじみとコメント。「僕は高校生のころから役者をやっていたが、やりたい仕事でもなくてたまたま巡り合えただけ。けれど挫折(ざせつ)から入って努力していくうちに、一生やっていくんだろうなという仕事になった。一生懸命になるのはダサいことでなく素晴らしいこと。失敗を恐れず突き進んでいってほしい」と自身の過去を振り返りながら若者たちに熱いエールを送った。

 『マイ・バック・ページ』は海外ではベトナム戦争、国内では反戦運動や全共闘運動が激しかった1969年から1972年という時代を背景に、理想に燃える記者(妻夫木)が左翼思想の学生(松山)と出会い、奇妙なきずなで結ばれていく社会派エンターテインメント。(肥沼和之)

映画『マイ・バック・ページ』は5月28日より全国公開

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