手塚治虫作品がイギリス・ロンドンで舞台化!手塚プロ公認のダンス作品「TeZukA」
日本が誇る漫画家・手塚治虫さんの作品からインスピレーションを得たコンテンポラリー・ダンス作品「TeZukA」が、今年9月にイギリス・ロンドンのSadler’s Wellsにて上演される。ダンサー・パフォーマーとして活躍するシディ・ラルディ=シェルカウイが演出、出演する舞台で、日本の手塚プロダクションから許諾も得ている公認の作品となっている。
「TeZukA」は、9人のダンサーと2人のミュージシャン、そして俳優と書道家が1人ずつ出演するという構成のコンテンポラリー・ダンスで、手塚さんの作品にある日本の伝統やSF的要素、そして圧倒的な現実への視線を表現した作品になるという。ダンサーの動きは、手塚さんの絵をなぞっており、それも絵だけでなく、せりふに使われている漢字などもダンスには取り入れられているらしい。
日本の手塚プロダクションの担当者によると、本作はしっかりと手塚プロ側の許諾を取った作品で、オファー自体は3、4年前にあったものだという。具体的にどの作品が使われているかなどの詳細についてはまだ明かせる段階ではなく、日本での上演の可能性についても「まだわからない」と担当者は答えている。
それでも、本作の製作を知った多くのファンが願うことは、手塚さんの故郷である日本での上演のはず。本作のオフィシャルサイトで、手塚さんの作品は「日本の文化的アイデンティティーに大きな影響を与えている」と紹介されており、それだけに、本作が日本で上演されることの意義は決して小さくない。早期の日本上演を期待したいところだ。(編集部・福田麗)