阿部寛主演「新参者」映画化!東野圭吾、シリーズ最新作「麒麟の翼」で加賀恭一郎刑事が事件に挑む!
昨年4月から6月まで放送された東野圭吾原作、阿部寛主演のテレビドラマ「新参者」の映画化が発表された。「新参者」で阿部が演じた刑事・加賀恭一郎が登場する東野の小説は、“加賀恭一郎シリーズ”と呼ばれ、9作品累計で820万部を突破する大人気シリーズ。今年1月に放送されたスペシャルドラマ「赤い指」に続き、今回実写化されスクリーンに登場するのは、今年3月に発売され発売から2か月で30万部を売り上げている最新作「麒麟の翼」だ。
『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~ (仮題)』と題された本作は、東京・日本橋の翼のある麒麟像の下で、胸にナイフがささった男性の遺体が発見され、容疑者に車にひかれて意識不明となった男が浮上。阿部演じる加賀が、事件解決に挑んでいくストーリー。主役の警視庁日本橋署刑事・加賀恭一郎を演じる阿部のほか、「新参者」に出演した加賀の大学時代の後輩で雑誌記者・青山亜美役の黒木メイサ、加賀のいとこで警視庁捜査一課刑事の松宮脩平役の溝端淳平はもちろん、「赤い指」に登場した加賀の父で元刑事の加賀隆正役の山崎努(※「崎」は正式には旧字。「大」が「立」になります)、加賀の父・隆正を看取った看護士・金森登紀子役の田中麗奈も出演し、さらに豪華なキャストの出演を予定しているという。
阿部は、本作がスペシャルドラマ化された「赤い指」の続編として書かれたことに触れ、「映画は2時間というサイズ。スピード感ある加賀の洞察捜査を楽しみにしてほしいと思います」と意気込みを語っている。原作者の東野も、映画化について喜びのコメントを寄せ、「『新参者』『赤い指』に続いて映像化の申し出をいただいたことを光栄に思います。特に今回は映画ということで、阿部寛さんの加賀恭一郎を大きなスクリーンで観られると思うと、作者としても非常に楽しみです」と語っている。
『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~ (仮題)』でメガホンを取るのは、スペシャルドラマ「赤い指」も手掛けた映画『いま、会いにゆきます』の土井裕泰監督。撮影は、12日から東京・日本橋、人形町界隈でのロケを中心にスタートしており、クランクアップは7月上旬を予定している。土井監督は、「ミステリーとしても超一級の作品の映像化。刑事加賀恭一郎が、事件によって心に傷を負った人々をどのように救い、希望に導いてゆくのか。希薄になりつつある“家族の絆”とは何なのかを改めて問い直すような、家族そして親子の『再生』の物語として描いていきたいと思っています」と語っており、映画でも、泣けるミステリーを期待できそう。東日本大震災を受け、「麒麟の翼」の増刷分の印税を被災地に寄付することを発表していた東野は、「震災の影響等で、まだまだ娯楽どころではないという方々がたくさんいらっしゃると思いますが、いつの日かそんな人々がこの映画を見た時、心から楽しんでいただけるような作品になることを心から祈っております」と語っている。(編集部・島村幸恵)
映画『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~ (仮題)』は2012年1月全国公開