「笑い飯」哲夫、東大生の前で爆笑仏教講座を開催!!「僕は煩悩だらけですけどね」と自戒の念!?
28日、2010年のM-1グランプリチャンピオン「笑い飯」の哲夫が、東京大学学園祭“五月祭”にて「笑い飯 哲夫のおもしろ仏教講座」と題した講演会を行い、仏教のこころを、笑いを交えておもしろおかしく説いた。
「笑い飯」と仏教? と一瞬思ってしまうかもしれないが、哲夫は奈良県で生まれ、関西学院大学文学部哲学科を卒業。般若心経をこよなく愛し、毎朝写経をするというほど仏教通ということはファンの間では有名だ。2009年には「えてこでもわかる 笑い飯哲夫訳 般若心経」という本を出版。初心者にもわかりやすいように般若心経を訳した同書は5万部を売り上げ、話題となった。
そんな哲夫が“東大生にでもわかる世界一おもしろい講座”にする! という意気込みで登壇。いきなり住職の方が前列にいると知ると、やや緊張気味な表情を見せたが「お笑いのステージのつもりで臨んだ」というように、仏の悟りを開いた仏陀の教えの解釈など、ボケを交えながら、身近な例えで仏教の教えを説いた。
仏教にはまったのは高校の先生が教えてくれた煩悩の話がきっかけだったようで「人間、欲望や煩悩があるから苦しい。四苦八苦というでしょ? 数字で示すと4989。4×9は36で、8×9は72。36+72は108。煩悩の数と同じになるんです」と当時教えられたことを今度は哲夫が教壇から説明。この言葉で「仏教っておもしろいなぁ」と興味を持ったという。
ただ、やはり煩悩を消すことは並大抵のことではないらしく、仏陀の説いた中道(快楽と苦行の中間)が大切だと述べると、「スケベすぎてもだめ、まったくスケベじゃないのもだめなんです」と力説。「煩悩は消せませんね。僕はエッチビデオが大好きですが、中道の精神であまり見過ぎないように心がけています」と迷言で周囲を笑わせた。
学生からの質問コーナーでは、自分の戒名にはどんな文字を入れる? と聞かれ「屁」と即答し、「実態がないでしょ」と本気かボケかわからない理由を明かした。また「仏教のお釈迦さまとお笑い界のさんまさんではどちらが好きですか?」という質問には一瞬言葉に詰まるが「歴史的にはお釈迦さまですが、滑らないトークではさんまさんとお釈迦さまは同じくらいすごい」とうまくまとめ、会場からは拍手が起こった。(磯部正和)
「えてこでもわかる 笑い飯哲夫訳 般若心経」はヨシモトブックスより発売中(税込み:1,300円)