「24 」ジャック・バウアーの娘キムでおなじみエリシャを直撃!コメディーに挑戦したテレビドラマ「ハッピー・エンディング」が大ヒット!
「24 TWENTY FOUR」で視聴者をこれでもかとやきもきさせた、ジャック・バウアーのぶっ飛び娘キムを演じたエリシャ・カスバート。全米3大ネットワークの一つ、ABCで4月より放送がスタートした話題のコメディシリーズ「ハッピー・エンディング(原題) / Happy Endings」で、またもやお騒がせ娘を演じている。エリシャが演じるのは、長年友人関係にあったデイヴとの結婚式の最中に、心変わりしてほかの男性と駆け落ちしてしまうアレックス。やけくそになったデイヴが、ようやく立ち直ろうと決意した矢先に、アレックスが単身で戻ってくる。二人のロマンスの行く末は……!?
視聴率が悪ければ、すぐに番組がキャンセルされてしまう過酷な米テレビ界において、本作は放送開始から約1か月でシーズン2の制作が決定したという人気ぶりだ。去る1月にロサンゼルスで行われた、各国のマスコミに向けたディズニーの関連会社ABC主催のプレスツアーで、放送開始前の番組についてエリシャが語ってくれた。
「このショウ(番組)は、長い付き合いのある男女6人の、それぞれの愛の形を描いたコメディよ。わたしの役は、挙式をぶち壊した揚句、またシングルになりました、と言って戻ってくる女性。デイヴや友人みんなに釈明をして、もう一度仲間に入れてもらうために許してもらわなくちゃいけないの。実際にこんなことがあったら、本当に決まりが悪いわよね(笑)」
取材当日のエリシャは、胸元が深く開いたグレーのブラウスに黒のタイトスカート、高いヒールという私服も女らしく華やかな雰囲気。記者の質問にも時折茶々を入れながら明るく快活に語るようすは、まさにコメディ向きといった賑やかさ! だが、「24 TWENTY FOUR」の後、映画への出演を経てコメディに出演することは難しかったという。
「キムを演じている間、わたしはずっと、ある意味で女優にとっては魅力的な『誰もが嫌いになるようなキャラクターを演じている』と思っていたわ。そういう意味で「24 TWENTY FOUR」はベストの番組だったと思う。一方で、わたしはみんなに愛されるキャラクターを演じたいと願い続けていたの。そうした作品を見つけるのはなかなか大変なことだから、随分長いこと悩んだわ。でも、今はこの作品に出演することができて本当に幸せよ。もちろん、アレックスも最初は反感を買うかもしれないけれど(笑)、エピソードが進むうちに視聴者は彼女のことを理解してくれるようになると思うわ」
アレックスに結婚をドタキャンされるデイヴを演じるのは、「フラッシュフォワード」で竹内結子と共演したザカリー・ナイトン。同じく取材に参加していた彼に対して、エリシャが「フラッシュフォワード」がシーズン1でキャンセルされて、本当にラッキーだったわ。そのおかげで、あなたと共演できたんだもの。あ、ごめんなさい! そんなつもりじゃないのよ(笑)」と謝りながらじゃれ合う一幕も。アンサンブルコメディには欠かせない、息の合ったチームワークの良さをうかがわせた。(取材・文:今祥枝)