尾上菊之助、知花くららは友人だと強調!体調不良で休演中の中村勘三郎の体調が良好であることも明らかに
現代人の心に刺さる歌舞伎を追求し続けている渋谷コクーン歌舞伎の第十二弾「盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)」の公開げいこが5日、渋谷Bunkamuraシアターコクーンにて行われ、出演者の中村橋之助、尾上菊之助、中村勘太郎、坂東彌十郎、片岡亀蔵、笹野高史、坂東新悟、中村国生、演出の串田和美が囲み取材に応じた。その席で舞台休演中の歌舞伎役者・中村勘三郎の健康状態が良好なことが明かされたほか、菊之助は熱愛が報じられたモデル・知花くららとの交際を改めて否定した。
橋之助はコクーン歌舞伎のいいところとして、「歌舞伎役者は皆そうだと思うが、歌舞伎を父に教えてもらうだけではなく、周りの先輩方から教えていただけることはすごくありがたい」とコメントし、「(息子の)国生も僕に聞くだけではなく、(共演者の)勘太郎や笹野さんや彌十郎さんに聞いたりできる。そしてチーム一丸となって面白い芝居に向かっていくことを肌で感じているのでは」と恵まれた環境の中、息子の成長に期待を寄せていた。さらに先日、体調不良のため舞台を休演中の中村勘三郎がけいこを見にきたことを明かし、「いても立ってもいられずけいこを見にきて、出たそうな顔をしていました。いい気味だと思います」とジョークを飛ばした。その勘三郎からは積極的にいろいろなアドバイスをもらったそうで「僕が見る限りすっかり元気でした。戻ってくるのも近いと思いますよ」と早期復帰に太鼓判を押していた。
また本舞台に出演する菊之助といえば、モデルの知花くららと熱愛がうわさされていたが、先日のイベントで知花が交際を否定したばかり。その発言に注目が集まる中、「幸せですか?」と聞かれた菊之助は「早く幸せになれるようしないといけませんね」と笑顔で返答。知花との関係については「前から申し上げていますが、本当にお友達なので何も言うことはないです」と友人関係であることを強調した。ここで橋之助が「今は(作品中で深いかかわりを持つ)三五郎と源五兵衛のことしか考えられないものね」と助け舟を出せば、笹野も「わたしも幸せです、毛が生えればね」と自身の頭髪ネタで菊之助をガードするなど、抜群のチームワークを見せていた。
「盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)」は、ある事情から大金が必要になった芸者の小万とその夫・三五郎が、小万にほれている浪人の源五兵衛から百両をだまし取る。裏切られたことに気付いた源五兵衛は復讐(ふくしゅう)の鬼と化し、三五郎の仲間、さらに小万をも殺してしまう。歌舞伎初心者でも楽しめるようなストーリーと迫力ある演出、それに橋之助が「香るような美しさ」と絶賛する菊之助の女形など、見どころが満載の舞台となっている。(肥沼和之)
渋谷コクーン歌舞伎「盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)」は6月6日から6月27日まで渋谷Bunkamuraシアターコクーンにて上演、2011年9月にWOWOWにて放送予定