伊東四朗&三宅裕司が不安を抱える日本にメッセージ 豪華メンバー共演の舞台がWOWOWで放送決定!
5月27日より6月12日まで赤坂ACTシアターで上演されたタレントの伊東四朗が座長を務める劇団・伊東四朗一座と三宅裕司が座長を務める熱海五郎一座の合同舞台「こんにちは赤ちゃん」が、WOWOWで放送されることが決定した。伊東と三宅のほか、渡辺正行、ラサール石井、小宮孝泰、東貴博、小倉久寛、春風亭昇太、伊東の息子である伊東孝明、さらにスペシャルゲストとして元宝塚トップスターの真矢みきなどそうそうたる豪華メンバーが出演している本作は、全編にちりばめられたギャグや、迫力のある歌やダンス、そしてハートフルでありながらちょっぴり切なくもあるストーリーなど、見どころの詰まった作品だ。
物語の舞台となるのは、客が入らず閉演寸前のテーマパーク。何とか客足を呼び戻したい園長の三宅と町役場職員の伊東は、鳴かず飛ばずの歌手2人がテーマパークでのイベント中にUFOにさらわれるという事件をでっち上げ、世間の注目を集めようとするが、そこへ本物のUFOが現れたことから、物語は思わぬ方向に進んでいくというストーリーだ。
「三宅裕司生誕60周年記念」という副題もつけられている本公演。還暦を迎えてもまったく衰えることなく笑いを生み出し続ける三宅は、公式パンフレットに、「不況、震災、原発事故、政治不信など、今、日本は将来に向けて大変な不安を抱えている。だからこそ、心まで貧しくなってはいけないと思うし、心を豊かにするための贅沢(ぜいたく)は必要だと思っている」と本作に懸ける思いをつづっている。その言葉通り、本作は面白いだけではなく、観る人が元気をもらえるような仕上がりとなっており、まさに大衆娯楽の原点と言えそうだ。
伊東四朗一座は、お客さんが本当に面白いと思える東京の喜劇「軽演劇」を上演すべく、2004年に伊東が旗揚げした一座。「旗揚げ解散公演」と銘打った一度限りの公演の予定だったが、あまりの反響の大きさに翌年には「急遽再結成公演」として公演が行われた。伊東が多忙の際も公演を継続すべく、2006年に旗揚げしたのが熱海五郎一座。それぞれ公演を重ね、2009年には合同公演を行うなど、わかりやすく笑いがふんだんに盛り込まれた舞台が人気を呼んでいる。(肥沼和之)
舞台「こんにちは赤ちゃん」は8月19日午後8時よりWOWOWにて放映