坂本龍一参加の震災支援プロジェクト、世界各国からの寄付受付を開始
坂本龍一を発起人とする東日本大震災支援プロジェクト「kizunaworld.org」が、日本国内に加え、世界各国からの寄付を募ることにしたと発表した。今回の決定は、坂本自ら声を掛けた海外アーティストの参加を機にしたもので、今後も国境を越えた支援の輪を広げていく。
支援プロジェクト「kizunaworld.org」は坂本龍一と平野友康が発起人となり、被災地を長期的に支援してゆくために立ち上げたもの。発起人の坂本とアニメーション作家ヴァレリオ・ベッルーティの共作「KIZUNA」から始動した同プロジェクトは、その後も趣旨に賛同を示してくれたアーティストたちによるチャリティー作品を発信し続けており、それらを通して、少しでも多くの支援の輪が広がることを目指している。
第3弾となる今回は、坂本自ら声を掛けたというドイツ人のアルヴァ・ノトによる「KIZUNA」の新バージョンに加え、デヴィッド・シルヴィアンとヤン・バングによる共作を同プロジェクトのオフィシャルサイト限定で公開。デヴィッドは同作に「わたしは原発とこのような原発事故の無い世界を支持します」と福島第一原発事故を受けたメッセージを寄せている。
これまで寄付は日本国内からのみが対象だったが、今回の作品リリースと同時に、英語圏からの寄付受付を開始。プロジェクト発足当時から掲げている寄付金の透明性についてもこれまで通りの予定であり、「医療」「こども」「食料」「住宅」「エネルギー」の5つをテーマに同プロジェクトは今のところ、「国境なき医師団」や「被災地NGO 協働センター」など5団体に均等に寄付を行うことを明らかにしている。(編集部・福田麗)