脱原発!求む!中継市民!日本全国一斉デモ「6.11脱原発100万人アクション」インターネットで全世界に向けて配信予定!
6月11日、日本全国にて行われる脱原発デモ「6.11脱原発100万人アクション」の市民参加型多元ライブ中継を行うため、Independent Web Journal (IWJ)とOurPlanet-TVがイベントの模様を全世界に発信するボランティアの“中継市民”を募集している。
東日本大震災から3か月の節目となる6月11日、日本全国では「原発を停止する、再稼働しない、増設しない。20ミリシーベルトなど、被ばく基準の緩和に反対する。原発から自然エネルギーへシフトする」を訴える、史上類を見ない大規模な市民デモが行われる予定だ。「6.11脱原発100万人アクション」と名付けられたこの活動には、現在日本のみならず、世界からも参加表明の声が続々と上がっており、現在賛同団体が662件、賛同個人が4,862件と、類を見ない規模で広がってきている。
岩上安身氏が代表を務めるIndependent Web Journal (IWJ)と、白石草が代表を務めるOurPlanet-TVは、6月11日、朝の11時から夜の21時まで、10時間にわたってUstream や Skype などを通して、全国で行われるデモの多元ライブ中継を実施。現在ホームページでは中継市民を募集しているが、“中継市民”とはいったいなんなのか? 白石草代表に聞いてみると、「たとえばiPhoneを持っている方だったり、スマートフォンを持っている人なら、コンタクトが取れ次第、アプリをダウンロードするだけで簡単に中継をすることができます。現段階で、すでに国内では40か所の中継が決定しております」とのこと。現在サイトでは、ミュージシャン・斎藤和義の反原発ソングにのせたオリジナルの告知CMが流れつづけている。
福島第一原発で起きた事故の後、原発に対する問題意識は国内で高まりつつある。11日18時より行われる“6.11脱原発新宿アルタ前アクション”に向けて準備を進めているひとりである曽野さんは、現在29歳。「3月11日の震災まで、原発に対して問題意識が薄い人間でした。でも、事故が起きて、責任を取らない政府や東電のあり方に疑問を感じ始めた。なかには、デモに興味はあるけど参加するのが怖かったり、周りから浮くんじゃないかって思っている方もいると思います。でも、僕らも、皆さんと何も変わらないってことを知ってほしい。どうせ声は届かない、と無力感を感じずに、立ち上がってもらいたい」と呼びかけた曽野さんは、「マスコミではあまり報道されることがないが、浜岡原発の停止も、子どもの20ミリシーベルトを1ミリシーベルトに近づける、という文科省の発表も、政治家が動かしたのではない。浜岡原発を止めて欲しいと訴え続けた技術者や、人々の声、文科省に集まった1,000人を超える母親たちの声があったからこそ、政府は重い腰をあげたんだと思います」と行動することの意味を訴えた。
海の向こうでも、市民の声は政治の風向きを変えた。昨年秋には、既存原発の稼働期間を延長する計画も発表し、原発推進派だったドイツのメルケル首相は、日本で起きた原発事故からたった2か月で、2022年までに国内原発を全廃する脱原発宣言を発表。その裏には、脱原発を声高に訴えた25万人規模のドイツ国民のデモ運動があった。
ドイツ、スイスが脱原発宣言をする中で、原発事故の当事者である日本はいまだに何の行動も始めていない。「菅総理大臣をはじめ、すべての官僚たちに、永田町から、この大規模なデモを見に来て欲しいです」と最後に、曽野さんは言った。“脱原発”という未来に向けて立ち上がった国民の声は、インターネットを通して、全世界に発信される。(編集部:森田真帆)