『ハリー・ポッター』ドラコ・マルフォイ役のトム・フェルトン、ダニエルに悪役をやらせてみたい
子役時代に映画『アンナと王様』でジョディ・フォスターの息子役を演じ、その後すべての映画『ハリー・ポッター』シリーズに参加しているトム・フェルトンが、ニューヨークで開かれたコミック・コンベンションに参加し、ファンの前で過去の作品と今後の展望について語った。
トム・フェルトン出演映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』場面写真
トム・フェルトンは、『ハリー・ポッター』シリーズでドラコ・マルフォイ役を演じ人気を博し、今年夏に全米公開される映画『ライズ・オブ・ザ・プラネット・オブ・ザ・エイプス(原題) / Rise of the Planet of the Apes』などにも出演している注目の若手俳優だ。
ブロードウェイの舞台に出演する予定はあるのか、との質問にトムは「もちろん出演してみたいよ! この中でダニエル(ラドクリフ)の舞台(リバイバル作品『努力しないで出世する方法』)を観た人はいるかなぁ? ダニエルの舞台に関しては好評価しか聞いたことがないよ! ダニエルは、映画『ハリー・ポッターと死の秘宝PART2』の撮影中に、彼が今やっている舞台の動きや踊りをやってみせてくれていたんだ。彼は今ブロードウェイを席巻していて、多くの子どもたちを呼び寄せているよ! 今回のニューヨークの訪問では彼の舞台を観れそうにないけど、7月の『ハリー・ポッターと死の秘宝PART2』の公開の際には、彼の舞台を観る予定でいるんだ」とシリーズ後も友達関係は続いているようだ。
『ハリー・ポッター』で使用された衣装や小道具は家に持ち帰ることができたのだろうか。「正式には、いいえと答えるべきなんだろうけれど、コートやステッキなどの小さなものは可能だったんだ。ほとんどの『ハリー・ポッター』で使用された衣装や小道具は、このタイムズスクエアにある『ハリー・ポッター』の展示会で出展されているんだよ。あと残りの衣装はL.A.にもあるみたいだ。今考えてみれば、僕の家の屋根裏部屋や地下にあるより、ずっとその方がましだろうね。ちなみにドラコのスリザリン・リングも所有することができたよ」と明かした。
また、もし自分の映画作品を制作するとしたら、どんな俳優と監督と仕事がしたいのか、との質問に「仕事をしたい俳優と監督は結構いるんだ。ただ、『ハリー・ポッター』シリーズの最後の残りの4作すべてメガホンを取ったデヴィッド・イェーツとは、製作の際には楽しい時間を過ごすことができて、彼こそが僕が映画に情熱を持つきっかけになってくれたんだ。実を言うと、『ハリー・ポッター』シリーズの4、5作目に出演していたころに、俳優を続けていこうか迷った時があったんだ。もっと僕にはふさわしい仕事があるかもしれないとね……。だが、デヴィッドは僕が俳優であることがどれだけ幸運なことなのか気付かせてくれたんだよ」と感謝の念を述べた後、一方、俳優については「共に仕事をしたい俳優は、これまでの共演者を挙げるのも変だが、ダニエル(ラドクリフ)と共演して、僕がヒーロー役で、彼には悪役をやらせてみたいね」と語った。
『ハリー・ポッター』シリーズの後に出演している作品について「『ハリー・ポッター』シリーズの最終章となる『ハリー・ポッターと死の秘宝PART2』の撮影を終えたのが一年前だから、もう結構な時間が経っているんだよ。僕は今も俳優を続けられていることに感謝している。僕には今年公開される作品がいくつかあって、そのうちの一つは8月に公開の『ライズ・オブ・ザ・プラネット・オブ・ザ・エイプス(原題) / Rise of the Planet of the Apes』に出演していて、2週間前に予告編を観たけれど、素晴らしい映像だったよ! それと来年には、映画『トワイライト』シリーズのアシュリー・グリーンと共演した映画『ザ・アパリション(原題) / The Apparition』が控えているんだ。そしてもちろん、7月15日に公開する『ハリー・ポッターと死の秘宝PART2』がある! みんな期待していてね」と締めくくった。
まだ23歳のトム・フェルトン。『ハリー・ポッター』シリーズを終えて、これからどのように映画界で羽ばたいていくのか、楽しみな逸材であることは間違いないだろう。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)