山本太郎、新作舞台の公開けいこにふんどし姿で登場!「今日が最後かもと思って」と挑む真剣勝負!
反原発運動が話題となっている俳優の山本太郎が、16日、神奈川芸術劇場で行われた宮本亜門演出のブロードウェイ・ミュージカル「太平洋序曲」の公開けいこに登場した。
山本は、東日本大震災による福島第一原発の事故以来、自身のツイッターを通して脱原発を宣言し、5月23日には、文科省前で小中学校の屋外活動の制限する「年間20ミリシーベルト」撤回を訴えた。その後は、反原発運動が原因で出演の決まっていたドラマを降板させられたと告白したツイートが話題となり、事務所を退職。その後、本作のけいこに集中するためと、ツイッターの休止を伝えていたが、今月11日に行われた脱原発デモにはけいこの合間を縫って顔を出し、「原発は、この国には合いません!」と変わらぬ熱い思いを訴えていた。
本作は、幕末から開国にいたる激動の時代の日本を描いたミュージカル。多くの関係者が見守る中、公開通しげいこが始まると、山本は「日本男児」さながらのふんどし姿で舞台中央に登場。堂々と太鼓を鳴らす筋骨隆々の後ろ姿に、集まった取材陣からは一斉にシャッター音が響いた。共演の八嶋智人と共に、気迫に満ちた演技で舞台を縦横無尽に駆け回り、生き生きとした姿を披露した山本は、「毎ステージ、毎ステージ、真剣勝負で臨みます。今日が最後かも、今日が最後かも、と思って(引退するわけじゃありませんよ(笑))」(原文ママ)と明日から、幕を開ける舞台に向けてコメントを出した。
先日行われた公開けいこで「一本気なところや、何を正しいと思って何を大切にしたいかが役と結びついている」とジョン万次郎役を演じる山本を絶賛した演出家の宮本の、「われわれが日本を客観的に見るという作品なので、日本で現実に起きていることと重ねないといけない。(そうすることによって)今の日本がどうなっているのかわかりやすいし、日本に力があることもわかる」という言葉通り、2000年に行われた初演から、時代と共に変化を遂げているエンディングには、原発問題に触れたセリフが急きょ追加されていた。(編集部・森田真帆)
ブロードウェイ・ミュージカル「太平洋序曲」は6月17日~7月3日まで神奈川芸術劇場で上演