「ジョジョの奇妙な冒険」の荒木飛呂彦がホラー映画を語る! 書き下ろし新書発売
発行累計7,500万部を突破し、先日新章となる第8部の連載も開始された大ヒットマンガ「ジョジョの奇妙な冒険」の荒木飛呂彦氏が、自身の作品に影響を与えてきたホラー映画について語り尽くす新書「荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論」が6月17日に発売された。
「ジョジョの奇妙な冒険」は1987年から集英社のマンガ雑誌・週刊少年ジャンプ誌上で連載が開始された人気マンガ。「ジョジョ」という愛称を持つジョースター一族の主人公たちを中心に、世代を超えて進行する壮大なストーリーや、波紋使いや人間の秘めた力を具現化した「スタンド」能力者たちが繰り広げる知的なバトル、奇抜で洗練されたアイデアと数々の名セリフ、そして独特のタッチで描かれた魅力的なキャラクターたちが、単行本が100巻を超えた今も変わらぬ人気を呼び、現在も掲載誌を変えて連載が続けられている。
本書は、作品の中に度々映画に影響を受けた場面を登場させる映画フリークであり、「あらゆる映画の中でホラー映画ほど面白いものはない」と断言する荒木氏が、独自の観点からホラー映画を語るもの。内容は「ゾンビ映画」や「ビザール殺人鬼映画」、「不条理ホラー」などジャンルごと10章に分けられており、巻頭には「荒木飛呂彦が選ぶホラー映画 Best20」も収録されている。
さらに本書の帯には、シリーズ第4部から登場しスピンオフ作品も出版されるほどの人気キャラクター、岸部露伴が吸血鬼さながらのスタイルで描かれ、各章には荒木氏描き下ろしのラフスケッチも収録されるなど、本書にかける荒木氏の気合いが伝わってくるようだ。登場する作品は、荒木氏のマンガに大きな影響を与えた傑作ぞろい。一般にホラーに選別されていない作品でも、独自の解釈により秘められた恐怖を語るなど、「ジョジョ」ファンだけでなく、ホラー映画ファンも必読の一冊となりそうだ。(編集部・入倉功一)
「荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論」は集英社新書より発売中(税込み:798円)