次世代のビデオゲームはこれだ!コントローラーを使わない初めての「スター・ウォーズ」とは?
先日ニューヨークで行われた「スター・ウォーズ」のプレス用コンベンションで、Xbox 360の次世代のビデオゲーム、キネクト版「スター・ウォーズ」について、同ビデオゲームの制作を担当したLucasArtsのグレグ・デレックが語った。
これは、今年のクリスマス・シーズンに発売する予定のコントローラーを使わない初めての「スター・ウォーズ」のビデオゲームとなる作品だ。
まず、制作を担当したグレグ・デレックは「僕は大学で映画とTV、さらにコンピューター・サイエンスを学んで、このビデオゲーム業界に入ったんだ。その後、『Descent』などのゲームの制作に携わって、5年前にこのLucasArtsで仕事をし始めたんだ。Lucas Filmには、ビジュアル・エフェクトを担当するILM(Industrial Light & Magic)、音響を担当するSkywalker Soundがあり、さらにこのビデオゲームの制作を担当するLucas Artsがあるんだよ」と説明した。
さらに彼は「Lucas Artsは、これまでいろいろなビデオゲームを手掛けてきたし、数々のコントローラーを使った『スター・ウォーズ』のビデオゲームも制作して成功を収めてきたんだ。今回のキネクト版『スター・ウォーズ』は、従来のソファなどに座った状態のゲームではなく、本当に自分が『スター・ウォーズ』の世界に突入したような意識にさせてくれるんだ。それは、自分の体を動かしながらライトセーバーやフォースを利用して敵を倒すことができ、さらに宇宙船の操縦も可能になっているんだよ。つまり、我々が思い描いていた『スター・ウォーズ』のファンタジーの世界を実体験として味わえる仕組みになっているんだ」と語った。しかも、彼は発売までにもっとすごい作品にするつもりだとも明かした。
一方、我々の動きのキャプチャリングについては「Xbox 360に搭載されるキネクト版のカメラが、我々の動きをキャプチャーすることになる。一人でプレイするときはカメラに向かってセンターにいることが望ましいが、基本的には二人でもプレイできるので、それほど重要ではないんだ。ただ、できる限り場所の広いリビングルームなどでプレイすると良いよ」とデモンストレーションをしてくれたグレグの動きは、まるでジェダイ戦士のように華麗だった。
どれだけ、映画の『スター・ウォーズ』の映像に近づけたのだろうか。「僕が小さいころは、低レベルのピクセルの映像がそのままビデオゲームの映像だったが、今はピクサーのアニメ作品ほどの高いクオリティになっている。現在は、実際に『スター・ウォーズ』のビジュアル・エフェクトを担当したILMの映像をそのまま移行しようとも考えているくらいなんだ。だから、映像的にも満足のいくものに仕上がると思うよ」と期待できるコメントを残した。
アメリカではここ数年、ビデオ業界の売り上げが映画界の興行を超えている状況にある。このキネクト版「スター・ウォーズ」は、さらにビデオゲームの売り上げに拍車をかけることになりそうだ。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)