東山紀之、七夕の短冊に「本当は給料が上がるようにって書きたかったんだけどね!」とぶっちゃけ!
2日、映画『小川の辺』の初日舞台あいさつが、丸の内TOEIにて行なわれ、主演の東山紀之、勝地涼、松原智恵子、藤竜也、そして篠原哲雄監督が登壇。5月からスタートした日本全国を巡るプロモーション活動の集大成として、満員の観客の前で作品に対する思いを語り、大ヒット祈願を短冊に綴った。
作品の撮影が行なわれた山形地方で6月18日に先行公開された本作。その際には県内各地で20回舞台あいさつを行なったことなども話題となったが、ようやく本日全国公開を迎えた。精力的に宣伝活動を行った主演の東山は「全国各地を巡り、いろいろな人に力をいただき、日本人の美しさを感じました。キャスト、スタッフのたくさんの思いが、小川になり大河に向かうことを切に希望しています」とこの2か月間を振り返る。
また、これまでの舞台あいさつなどで、東山と兄弟のように息のあったトークを展開していた勝地も「藤沢作品への出演は、(自分には)敷居が高いと思って(撮影前は)プレッシャーを感じていましたが、こうして皆さんの前に立ててうれしい。人が人を思う気持ちを考えさせられる作品です」と真剣なまなざしで語ると、いつも勝地への鋭い突っ込みで場を沸かせる東山も、このときは笑顔で大きくうなずいていた。
しかし中盤、七夕にちなみ短冊に願いを綴るコーナーになると、東山が本領発揮。「沢山の人が笑顔になれますように」という勝地の願いに「アイドルっぽい願いだね。そんなにモテたいの?」と厳しい突っ込みで攻撃。勝地は「そうですよ、モテたいですよ!」と開き直り、会場は大爆笑。そしてファンが書いた「勝地涼、がんばれ!」という短冊を東山が見つけると、「ほら、(ファンから)がんばってないって思われてるからこんなこと書かれるんだよ」と追い討ちをかける。さらに東山自らが書いた「世界が平和になりますように!」についても「本当は給料上がるようにって書きたかったんだけどね」とぶっちゃける。ただ、藤が書いた「映画『小川の辺』のヒットを祈ります」という短冊には「藤さんには、さすがに突っ込めないよね」と苦笑いで藤を見つめるシーンに、場内からは和やかな笑いが巻き起こった。
本作は、藤沢周平の短編小説を映画『山桜』の篠原哲雄監督で映画化。ある日、藩命によって、妹の夫を討つこととなった朔之助(東山紀之)の心の葛藤を、丁寧な心情描写と感情を投影しているような美しい風景によって描いた感動物語だ。(磯部正和)
映画『小川の辺』は全国公開中