元祖クールビューティ!「女囚さそり」「修羅雪姫」梶芽衣子特集上映が開始
クエンティン・タランティーノ監督の『キル・ビル』に大きな影響を与えた映画『修羅雪姫』シリーズなどに出演し、そのクールな容ぼうと確かな演技力で人気の女優・梶芽衣子主演作品の特集上映「梶芽衣子スタイル その魅力にはまる」が銀座シネパトスで行なわれる。
1965年に日活の青春スターとして本名で映画デビューをかざった梶は、その後マキノ雅弘監督の命名により梶芽衣子と改名。1972年から始まる『女囚さそり』シリーズでは、男の裏切りで刑務所に入れられ、看守の陵辱や女囚仲間からの陰惨なリンチに耐えながら「怨み」を蓄積し、復讐を果たす女囚「さそり」を熱演。時代劇『修羅雪姫』でも家族の復讐のために刀を取る主人公・雪を演じ「復讐のヒロイン」として名をはせ、その人気は今も高い。『修羅雪姫』シリーズは、梶の歌う主題歌が劇中歌で使用されるなど、タランティーノ監督の『キル・ビル Vol.1』に多大な影響を与えたことでも話題となった。
今回行なわれる特集上映では、それら代表シリーズはもちろん、デビューから間もないころの映画『青春ア・ゴーゴー』や原田芳雄主演の新感覚ヤクザ映画『反逆のメロディー』、1995年の映画『鬼平犯科帳』など20作品を上映。デビューから45年以上がたつ梶の女優生活を追いながら、その「凄み」や「目力」「ファッション」にいたるまで、彼女の魅力のすべてをスクリーンで観ることができるラインアップとなっている。
現在もテレビの時代劇やサスペンスドラマなどに出演し、2011年5月には、歌手として31年ぶりにオリジナルアルバムを発売するなど、精力的な芸能活動を続ける梶。彼女のぶれることのない、クールな魅力を、ぜひこの機会に再確認したい。(編集部・入倉功一)
特集上映「梶芽衣子スタイル その魅力にはまる」は7月16日~8月26日まで銀座シネパトスにて上映予定