化学物質過敏症の現実を訴える「化学物質過敏症知ってね☆映画祭」開催
9日に「化学物質過敏症知ってね☆映画祭」が渋谷区で開催されることがわかった。本映画祭は、化学物質過敏症を知ってもらうことが問題解決の第一歩と考え、発症者とその支援者からなる団体「化学物質過敏症知ってね☆うぉーく」が主催する映画祭。
化学物質過敏症は、微量の薬物や化学物質によって健康を害す病気で、2009年に病名登録された。その後約1年半がたち、映画を通して化学物質過敏症の現実を知ってもらうことを目的に「化学物質過敏症知ってね☆映画祭」が開催される。
同映画祭で上映される作品は全部で4作品。“奇跡のリンゴ”で知られる農家・木村秋則さんの無農薬りんごに命を助けられた化学物質過敏症の母子を描くドキュメンタリー映画『いのちの林檎』をはじめ、アメリカの電磁波過敏症を描く『フル・シグナル』、ネオニコチノイド系農薬の危険性を追った『ミツバチからのメッセージ』、そして、本映画祭のオリジナル作品『ビデオレター』だ。
これらの映画から化学物質過敏症の問題解決の糸口をつかむため、多くの人の参加を呼びかけている。観客にとっては、映画祭という形で同症を知る良いきっかけとなるだろう。(編集部・小松芙未)
「化学物質過敏症知ってね☆映画祭」は7月9日、国立オリンピック記念青少年総合センター カルチャー棟大ホールにて開催。詳細はオフィシャルブログで確認できる。