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ヒュー・グラント、盗聴スキャンダルの英タブロイド紙元記者を隠しマイクで直撃

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反撃してやったぜ! -ヒュー・グラント
反撃してやったぜ! -ヒュー・グラント

 イギリスで、タブロイド紙「ニューズ・オブ・ザ・ワールド」の電話盗聴問題を受けて廃刊となったニュースが駆け巡っているが、長年タブロイド紙のターゲットとなってきたヒュー・グラントが、同紙の元編集者が盗聴について語る様子を、隠しマイクを装備して録音していた。

 ニューズ・オブ・ザ・ワールド紙は168年の歴史を持つタブロイド紙で、メディア王ルパート・マードック氏が所有する「ニュース・インターナショナル」社の傘下にある有名新聞だが、これまで、殺人事件の被害者や政治家、セレブなどの電話を盗聴していたという疑惑が持ち上がり、ニュース・インターナショナル社は本紙の廃刊を発表した。

 この電撃ニュースを受け、ヒューはBBCの番組にビデオ出演。ニューズ・オブ・ザ・ワールド紙の元編集者、ポール・マクマラン氏の言葉を録音したいきさつを語っている。同紙をふくめ多くのタブロイド紙に悩まされてきたヒューは、自分の電話が盗聴されていたことを知り反撃に出ることを決意。ある日、隠しマイクを装備してマクマラン氏の所有するパブへ偶然を装って入ると、マクマラン氏から話を聞き出すことに成功した。ヒューはこの時の様子を4月発売の雑誌「ニュー・ステイツマン」へ掲載しているが、マクマラン氏は電話盗聴について「いつものことだ」と答えている。

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 BBCはマクマラン氏もスタジオに呼んでおり、ヒューとビデオ回線を通じて討論となった。マクマラン氏は「おかしな話だ。ヒュー・グラントがふらりとパブにやってきて自分の話を記録しようなんて、これ以上面白いことはないね。有名な俳優がこんな手口で自分を低めるなんて信じられないよ」と皮肉めいてヒューを批難。これに対しヒューは「君たちが新聞を売りさばいている間、人々が傷ついていても構わないのか? 君はジャーナリストなんかじゃない。ジャーナリズムに興味があるんじゃなくて、すべては金なんだろう?」と強い口調で批判した。

 ニューズ・オブ・ザ・ワールド紙の盗聴ニュースにより、ヒューのほかにも、スティーヴ・クーガンシエナ・ミラーら、しばしばタブロイド紙のネタに挙がってきた有名人たちがメディアのやりすぎ報道に対し怒りの声を上げている。スティーヴ・クーガンはBBCの番組で、有名人の私生活を探るイギリスのタブロイド根性を批判。マクマラン氏について「モラルが破綻している」と激しく批難している。(竹内エミコ)

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