ジェームズ・フランコ、不評だったオスカーの司会に「ハメられた」気分
今年2月に行われた第83回アカデミー賞授賞式で司会を務めたジェームズ・フランコが、授賞式の演出には式の1週間前から不満を持っていたと語った。
今年のオスカー授賞式ではアン・ハサウェイとともに司会を務めたジェームズ。若い注目俳優の共同司会であり、またジェームズ自身、主演を務めた映画『127時間』が作品賞・主演男優賞などにノミネートされ、司会者としても俳優としても大きな舞台となるはずだった。しかし終わってみると、その司会ぶりをメディアが酷評。視聴率も下がり、散々な批評を受けてしまった。
授賞式の脚本を担ったコメディ作家、ブルース・ビランチは雑誌「ニューヨーク・マガジン」で、ジェームズについて「映画やイェール大の勉強、テレビ出演など、たくさん抱えすぎて忙しすぎた。日曜に授賞式があるのに、木曜まで現地入りさえしていなかったんだ。授賞式の脚本家はたくさんいたが、司会は彼だけじゃなくアン・ハサウェイもいたからね。ミーティングも多くやってコミュニケーションをとっていたが、彼はそこまで到達できなかったんだ」とジェームズに司会者としての技量がないと語っていた。
こうした批評について、ジェームズはプレイボーイ誌で「ハメられた気分」と告白。「言い訳するみたいで話しにくいが、開催直前の1週間は式に脚本にすごく集中していた。プロデューサーには、何も演出してもらえないし、どうして僕を司会にしたのかわからない、この見せ物がうまくいくとは思えない、って話したよ」と式の演出に不安を覚えていたそう。特に、メディア各紙で評判の悪かった、マリリン・モンローを真似た女装姿については、「すごくバカみたいな気分だった。わざと転んだりして、ドレスが脱げそうになったり……あれは僕のせいじゃないよ。あんな演出をされて、ハメられた気分だった。僕には逃げ場がなかったんだ」と語っている。(竹内エミコ)